表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雨色パスク  作者: ちゃだえ
21/42

アライ

「おーい。起きろー。ねぼすけー。」

しんと静まり返った病室の中ひとつの声が聞こえる


「…っん?…誰だ?」

「おはよ。今日も元気なパスクです」

寝起きで視界が見えにくくなっている中満面の笑みのパスクの笑顔だけが瞳に映される


「なんでパスクがここにいるんだ?」

「はじめが運ばれてきたんだよ。ナースさんから聞いたよ。パニックになっちゃって気絶しちゃったんだってね笑」

笑顔がいつもより3割増しで微笑んでいる気がする


「君が入院してくるって聞いた時は心臓がドキドキしすぎてやばかったんだからね」


「それはゴメンな」

「大丈夫嘘だから。あっそういえばあの2人から手紙預かってるよ」

(今嘘って言った???)


クシャクシャになった1枚と綺麗な1もう枚が隣のテーブルの上に置いてあった



はじめへ

おぬしねすぎじゃ アガサが言う事聞かないから まてんからさきいく 先ににあさがたけ村に行 ってる

早く良くなれよ!




「寝すぎって俺どれくらい寝てたんだ?」

「3日」

「3日?!?」

大きな声が響く


「うん笑。だいぶぐっすりだったよ。まぁ寝顔見れてたから楽しかったけど」

またニコッと笑い近くに置いてあるりんごを1つ口に入れる



「そういえば、なんの任務行ってくるの?」

「死者の三大宝を探しに行ってくる」

「死者の三大宝!?」


「うん。そんな凄いのか?」

「そりゃそうだよ。今まで起きた戦争の4割はそれに関係しているって言われるほどだからね」


やばすぎる数字に俺の瞳孔が大きく開いた

「4割も?」

「そうだよ。昔は権力者の遊戯と言えば三大宝探しって言われるほど人気だったんだから」

そう言いまた1つリンゴを口に運ぶ



「あら起きられておりましたか」

見慣れたあの太ったナースが扉を開け入ってきた


「全然起きないから一生起きないかと思って心配していたんですよ。」


こりゃまたどこかで聞いたことあるような手厳しいご冗談を…


「連れてきて正解でした。入ってきてください」

太ったナースの体の後ろからほっそりした女が入ってきた


青色のかみに青色の瞳。女優にもいそうなほど美しい顔に綺麗な肌、ファション雑誌に載っていてもおかしくないほどだ


「こんにちは」

俺の方を見て小さく覇気のない声発せられる


「この子はアライちゃん。静かな子だけど悪い子じゃないよ。ここだけの話天上部に入って2ヶ月で壱番隊入ったなかなかのエリートだよ。なんでも史上最速なんだとか。」

まるで我が子のようにナースが胸を張った


「そんなにすごい人がなんでわざわざ俺に?」

「君がパニックだけで3日も寝たままだったから上層部の人が心配してアライちゃんをボディガードとしてつけてくれたの」

「わざわざ俺なんかのためにですか?」

侵入者どうのこうのあったがこう見えてまだ1週間くらいだぞ?


「だって君パスクの弟子でしょ?。弟子が死んだらパスクが何するか分からないからね」

やれやれと手を振っている。そんなにパスクってやばいのか?ていうか本人も前でいわない方がいいんじゃな、


「そんなにパスクってやばいんですか?」

「なかなかだよ。暴れん坊将軍ってあだ名が付けられる程です」

「相当だな」


「それ私の前で話すの?笑」

何個もあったリンゴを全部空にして伸びーをしている


「まっそういうことだからさっさと準備してとっととあさがたけ行っちゃってー!」


アライを連れ大きなあくびをしながらはそのまま出ていってしまった


「はじめと会う人はなんか女が多いな」

「不満か?笑」

「まさか笑」




東京駅から何回か乗り継いであさがたけ村に唯一繋がっている錆まびれの無人駅、狭間竹駅にやってきた


「…アライさんはどんな異能なんですか?」

俺がそう聞くも目も合わせずただ「凄い」と静かに答える


「どんな風にですか?」

「頭で想像できたことはだいたいできる」

「…凄ですね…」


冬眠のせいで生き物の声1つなく、静まり返ったこの雰囲気に何か少しでも喋らないと耐えられない


「私に敬語は使わなくていいよ。歳も近そうだし」

「分かった」

「対応早いね」

「それほどでも」

そんな雑な返しをしたからかさっきから駅の風景ばかり眺めている


静かであまり大きくない体格だから全く威圧感とかは感じないがこの人からも感じる……俺じゃ絶対に届かないナニカを……


「1…2…3…4…5…かな」

駅のあちらこちらに指さして何かを数えている

「どうかしたのか?」

「あーもう1匹居た。君は姿隠すの上手いね」

そういい俺の頭へ向け人差し指を伸ばした…



「……何がだ?」


「敵」


---ある人達の物語---



「お主ー電車乗るのじゃー」

「そんな大きい声出すな、目立つだろ」


病院から出た悟はアガサのわがままではじめを待たず先に行くことになった…


「おぉ!これが電車か話には聞いておったが実際に見ると生きてるようじゃ!」

初めて電車を見るらしくさっきから飛んだり跳ねたりしている


「こら。跳ねないの…全く俺はお母さんかよ……」

「バブなのじゃ!」




アガサ、悟


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ