町の探検
フォークとナイフで切り分けて食べるミント
眠そうな目を擦り寝たままフォークで食べるパスク
食べ方が分からず手で食べようとしたところをパスクに笑われた俺
フレンチトーストの食べ方でその人の性格が出るようだ
朝から優雅食事を楽しむ。こんな生活に慣れてしまったら貧乏になった時すぐ死んでしまいそうだ
「そういえば今日の依頼ってなんなんだ?」
1番に食べ終わった俺が問いかける
「んーと。なんだっけ?」
「社長、小学校の調査ですよ」
「あーそうだった、そうだった。最近何故かこの街のバグのレベルがかなり上がってきているから1番に思いが強く溜まっていそうな小学校を調査しろって上から命令が来たんだよ」
やっと最後の一口を満面の笑みでモグモグ頬張っている
「なんで学校なんだ?」
「前ミントが言ってようにバグは強い思いに反応し強ければ強いほどバグの力が強くなるからちびっこがあれこれ思う小学校はうってつけってわけ。」
「でも学校って言っても今日平日だろ?」
「そうだよ。だから先に向かうところがあるの」
「どこに行くんだ?」と聞いても内緒というばかりでどこから取りだしたのかプリンをモグモグしている
まったく…
いつもの黒塗り外車に揺られること15分
「はっくしょん」
大きなくしゃみと共にパスク鼻水をすする
「風邪か?」
「分かんない。今日何故何故か布団がかかってなかったから風邪ひいたのかも」
確かにパスクの頬はいつもより少し赤い。ていうか何故かじゃなくて絶対寝相のせいだろ…
「結局どこに向かっているんだ?」
「ここ」
窓の外に指を指ている方を見ると小さな本屋さんがあった
「なんでこんな所に?」
「ちょっと調べ物があってね。まっ着いてきてよ」
中に入ってみても優しそうなおじさんが「いらっしゃいませ」と言ってるいるだけで特にこれといった特徴はない。ただのボロボロな本屋って感じだ。
本などに全く興味を見せずパスクは真っ先にレジへ向かった
「本探してるんです。」
「ほぉ、どんな本ですか?」
「分からない」
「誰が書いたか分かりますかな?」
「分からない」
「出版社はどこですか?」
「分からない」
そう答えると店長の優しそうな顔から一転真剣な顔へ変わった
「お疲れ様です。どうぞご自由にお読みください」
そういいレジの後ろの部屋を指さした
「パスク様、お隣の方はどなたですか?」
おじさんの優しい瞳が俺を見つめる
「弟子だよ」
「おや、パスク様弟子を取られたのですか。嬉しい限りですな。後は貴方様だけでしたので実はこっそりこのままできないのかと心配していたんですよ」
目をぱちくりさせて喜んでいる。まるで孫の成長に微笑むおじいちゃんのようだ
「師匠と同じように弟子にしてって言ってくる人いな買ったから私から誘ったんだ。じゃあ悪いけど少し借りるね」
案内された奥の部屋はさっきとは打って変わって暗くジメジメしていてうちの事務所ともため張るレベルで汚くとても本が多い。
「この部屋にあるのは歴史の本ばっかりで役に立つからたまに使うんだよ。」
こんなに量があって分類で分けられてないから探すのがさぞ大変だろうな…
「で、本題だけどこの本の中からエルロットって人を探してくれない?」
「まぁいいが誰なんだその人?どっかで聞いたことあるような..」
喋るのがめんどくさいのかいつも通り「内緒」と言ったが、いつもと違って少し真剣味のかかった悲しみのかかった顔だった
探すこと10分全然それらしき人は見つからずにただただ目次を眺める作業の繰り返しだった。所々にホコリや蜘蛛の巣がかかっていて開いた歴史書の中から蜘蛛が出て来た時は変な声が出てしまった。
もちろんパスクにバカにされた。
「歴史の本見て見てどう?前世の記憶とか思い出す?」
「残念ながら思い出せないってことは俺の前世は偉人じゃないらしいな」
「まったくだね」
そう言い手にかけた本の目次を見てみると中にそれらしきものが見えた
「あっあったぞエルロット。んーとなになに、
エルロット、2023の大反乱を救った英雄。
確かテレビの特集でやってたって友達が言ってたな」
「…他に何か書いてない?」
「3月9日さどり川の河川敷にて変わり果てた姿の水死体が発見された。詳細は不明で結局捜査は打ち切りになったが今現在でも……」
「……そっか、そうだよね。……わかったありがとう」
俺の言葉を遮りそうパスクは言った、
その顔を見るといつもはウザイほどニコニコしているパスクの瞳から数滴の水がポロポロこぼれ落ちているのが分かった
「大丈夫か?」
「……大丈夫」
少し間を置き返事をする…
「…このエルロットって人は誰なんだ?」
空気を読めていないこと承知で俺は問いかける。
知りたいと思ったからだ。知った方が少しでも泣いているパスクを支えてあげれるのではと思ってしまったからだ
「…エルロット。天上部が結成1945年から今まで最も多くの依頼をこなしてバグ、闇堕ち異能力者を最も多く殺した最優秀天上者。……けど実際は怠け者でいつもグーダラしているようなバカ…………そして、大好きな…私の師匠だよ……」
少女の目に雨が降っていた…
---ある人の物語---
「隊長。ワシわやっぱりあいつの事を1回問いただした方がいいと思いますよ。絶対なにかやりやすよ」
「いや…いい。問いただしたところであいつは変わらない。だからもう手は打っておいた」
「シナリオですか?」
「あぁ。それにアイツらも向かわせた。それよりあのことについてもっと計画を練るとしよう」
???、???




