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43話 変態、普通にしかられて感動オワタ

今日明日は、7月完結目標の為、短く連続投稿になるかもしれません。


本日7月23日一本目。

俺は、泣いていた。


「ちょっと聞いとるん!?」


俺をしかってくれる人がいることに。


「ねえ!」


俺を普通にしかってくれる人がいることに。


「あんた! ほんま失礼なんやきん!」


俺の回りには俺をしかれない人、そして、普通じゃないしかり方をする人ばかりだったのだ。


「何度言えば分かるの!? 弟の食べたアイスのはずれ棒は姉が預かるものでしょう?」※ご家庭によります


「なんでこんな常識も分からないの? お風呂と脱衣所は別。だから、お風呂とトイレは念写ガードしていい約束だけど、脱衣所は違うに決まってるじゃない?」※ご家庭によります


「もっと父さんを責めろよぉお! ぬるい! ぬるすぎるっ!」※ご家庭によります


以上、一部抜粋。


あ、ちなみに、今日は氷室選抜育成チームの顔合わせです。

そこでいきなり出会い頭のおしかり。


『人の話をちゃんと聞かず帰ってはいけない』


それは『普通』なのだ。


「まあ、内容にもよるけど」

「なんなん? 急にスンとして……まあええわ、あの、」

「ちょっといいですか?」

「話聞きまいよ!」

「めっちゃ訛ってますけど、しかも、多分九州訛りじゃないですよね?」

「……両親出身香川県やきん。悪い?」


かわいい。


しかも、


「香川県出身なんですね! 偶然ですね! 俺香川大好きなんだ! まだ行けてないけど!」

「ほんまに!? ええとこやきん、絶対来まい! ってちゃうわー!」


輝くうどんスマイルから急に七味ぶっかけたようにキツくなる氷の精、ノリツッコミとは忙しいな。


「こほん! そういう話でなく、更科夏輝! あなた辞退なさい! と言ったはずでしょう!」

「なんで?」

「それは……!」

「東江、それ以上は……」


傍らで俺達の話を聞いてた【神の子】が遮る。

その視線で幾分か冷静になれたのか深呼吸を一回、そして、再び俺の方を向く。


「私たちには大きな目標がある。その目標の為には、これからじっくり育てていく人物は要らないの。それに……そのメンツでゆっくり育成ってなんなのよ!」


俺の周りには、アホ、眼鏡、秋奈、ジュリちゃん、武藤愛さんだ。


「男子はともかく! 女子はトップクラスやん! 普通に難関ダンジョン行きなさいよ!」


まあ、確かに氷の精が言うとおりだ。

だが、俺だってもっとかよわい女子と一緒に行きたかった!

なのに、コイツら根回し万端で加入してたんだ。


「まあまあ、俺らが弱い分バランスはいいんじゃない?」

「そういう問題ちゃう!」


氷の精が叫ぶ。その剣幕に誰もが押し黙る。


「……あ、あの、とにかく今は強いヤツが必要なの!」

「じゃあお眼鏡叶うくらいならいいんだよね?」

「え? ええ、まあ」

「じゃあ、今日頑張って証明するよ。居てもいいと思ってもらえるように。今日のダンジョン演習で」


見計らったかのように氷室さんが黒服と何人かのテレビで見た冒険者を連れて現れる。


「待たせたな。では、行こうか。君達の力を互いに知る為にダンジョンへ」









お読みくださりありがとうございます。

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[良い点] 面白い [一言] 七月までと言わずに続けて欲しい
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