いつかまた海外へ行こうぜ。
以上でロサンゼルス滞在記は終わりを迎える。
私はこの旅を通して、日本では決して考えられないような出来事を数多く体験し、様々な事柄を知り、人の暖かさにも多く触れ、英会話も学んだ。このような環境に飛び込んでからみるみるうちに英会話が上達していったのだ。とにかく単語だけでもなんでもいい、喋る、何かを喋る。伝えたいという意思を一つの単語に乗せて相手に送る。英語というものは不思議で、単語だけでも以外と意思疎通が出来る。
英会話の相槌でよく使う「アーハン」は、最初こそめちゃくちゃ抵抗があったが、数日も経てば「アーハン、アーハン」と連発している自分がいた。これを使えば一気に英語力が付いた気分になれる。みんな恥ずかしがらずに使おう、「アーハン」を。
この滞在記をきっかけに私は大きく変わることになった。それまでの価値観が打ち下され、外を知れば中が知れたわけだ。それが今の自身の生き方や考え方を構築している。アメリカでの旅は私に最高の経験を与えてくれた。また行ってみたいと、とてつもなく思う。
だが今後、また気軽に海外へ行ける日がやってくるのはいつになるのだろうか。
留学を諦めた人や海外に行きたくても行けない人達もかなり多いだろう。私もその一人だ。また一人旅をしたい。見たこともないものを見て、様々な経験をして、誰かに伝え、それを共有し、語り合いたい。
このエッセイを通して、共に繋がり、語り合う事が出来たり、少しでも誰かの役に立てる事が出来れば、もうそれはそれは本望であり、こんなに嬉しいことはない。本当に。
そしてここまで読んで頂けた人々に最後に伝えたい。
アメリカ帰国直後の鮮明に今でも残っている日本での出来事を。
泣きたくなるほどの感動の記憶だ。
これまでに生きてきた21年間の人生全ての悲しい出来事も、嬉しい出来事も、ごちゃまぜで一気に押し寄せて来る感じだ。
それは母が連れて行ってくれた、行きつけの飲食店での出来事。
「うどん、うまい!!」
みんな、日本は最高だ!!