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第1話

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 この世には、現実は小説より奇なりという言葉がある。

(まさかボクがそれを思うことがあるとは……)

 ボクこと【言葉凛斗ことばりんと】は、上から降ってくる鉄骨を見ながらそう思った。

(まじかよ……。不幸だなぁ。)

 グチャ!!

 そう思いながらボクは、鉄骨に挟まれて死んで逝った。








 





 この時死んだ言葉凛斗の魂は、世界を超えた。本来魂は自分のいた世界から違う世界を超えることは無い。しかし彼の魂は、世界と世界の壁を超えた。神様の加護さえ無い世界から、神様の加護があり魔法などスキルがある世界へ。それに気づいた彼が来た世界のシステムは彼の魂に力を与え始めた。彼の魂が世界を超えたことによる魔力飽和状態を治すために。


『別世界からの魂の流入を確認。次元壁の修復を開始。……成功。』

『魂にシステムとのリンクをさせる処置を開始。……成功。ステータスを確認できるようになりました。』

『称号、「異世界からの来訪者」を付与することにより魂の記憶を維持を開始。……成功。』

『魂に飽和魔力を使用してスキルの付与を開始。……成功。魂の要望から、ユニークスキル「解析者」、「ストレージ」、「自己改造」、「魔力貯蓄」を付与。』

『魂に対応する器を検索。……人類該当無し。……妖魔該当無し。……無機物該当有り。……該当対象、「遺物アーティファクト、魔導式万能石板」。』

『魂を注入するために器の改良を開始。……成功。魂の記録からスマホをモデルに形の変化を完了。』

『器に魂の注入を開始。……成功。』

『神々からの干渉を確認。機構神、機械神からは加護を。生命神、魔導具神からは寵愛を。魔導神、時空神からは興味を。』

『寵愛を確認したため称号、「生命神の寵愛」、「魔導具神の寵愛」の付与を開始。……成功。』

『称号を付与したため、スキル「漲る命」、「魔導具操作」の付与を開始。……成功。』

『システムから魂へギフトの付与を開始。……成功。ギフト、「魂保護」、「補助システム」、「進化系統樹」を付与。』


 こうして異世界へ言葉凛斗は転生した。
























         スマホになって。

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