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【第2回】小説のゲシュタルト崩壊現象を起こす

ゲシュタルト崩壊。ご存知ですか?


↓ここから引用


ゲシュタルト崩壊(ゲシュタルトほうかい、独: Gestaltzerfall)とは、知覚における現象のひとつ。 全体性を持ったまとまりのある構造(Gestalt, 形態)から全体性が失われてしまい、個々の構成部分にバラバラに切り離して認識し直されてしまう現象をいう。幾何学図形、文字、顔など、視覚的なものがよく知られているが、聴覚や皮膚感覚、味覚、嗅覚においても生じうる。


↑ここまで



https://ja.m.wikipedia.org/


『フリー百科事典 Wikipedia 日本語版より』

最終更新日付:2020年8月29日


とありますが、つまり『同じ文字を見続けてるとそれがなんだかわからなくなってしまう』という現象ですね。


「これが小説にも起こりませんか?」という話です。


@@@@


小説を書きますね。

何度も、何度も、何度も何度も読み返すじゃないですか?校正作業もあるし「私がこの話1番読んでるよね」くらいじゃないですか。


するとだんだん。


あれ?これ何が面白いんだっけ?


となりますね。なりませんか?私はなるんですけど。


面白いと思わなければ書けないんですけど。思えないくらいなら止めますけど。苦心惨憺しながら何とか最後まで書き終えるじゃないですか。


その後「あれ……これ……何?」みたいな。


そもそも「私ってどんな小説面白いと思ってきたんだっけ?」みたいな。自分の歴史振り返っちゃうというか。今まで読んできて好きなのってどんな話だったっけなーっというか。


それで思い出すわけですよ。


私が好きな小説ってだいたいこういうのですね。




引き込まれる導入部!魅力的で個性がハッキリしたキャラクター!どうなるの!?どうなるの!?どうなるの!?こうなったかぁぁぁぁ!!!きれいにまとまったぁ〜〜〜!!!面白かった〜!!!(完)




例を挙げるなら服部真澄の小説ですよ。スリルと!サスペンスと!見事な結末!!!

『鷲の奢り』『龍の契り』アレですよ。


いや読んだの何十年も前だから自信ないけど。


でもこんなん『書けたらいいよねー。書けないけど』って話なわけで。『理想が現実になる』なら今頃私『半沢直樹』とか書いてて『スーツ歌舞伎』とか言われてて堺雅人のサイン直でもらってるわけじゃないですか。NHKの『昆虫すごいぜ』のロケ見に行けてるわけじゃないですか。行けるんじゃね?他局だけど。


まあそれで現実は現実なんで、取りあえず自分の好きな小説構成思い出してそれにのっとって書くわけなんだけど。改めて読むと。


「何が面白いんだっけ?」てワケわかんなくなって。


連載始まると粗ばかり見えるし。2日目ぐらいで



「ウケなかったーーー!!終わったーー!!!」



みたいな気になって泣きながらカップ酒あおって塩昆布カミカミし出すじゃないですか。下戸だけど。


ケーキワンホール買って1人で食べ始めるじゃないですか。医者に注意される!医者に注意される!ただでも注意されてるのに!!入院しなきゃいけなくなっちゃう!!!


もう反省会ですよ。

「出だしが地味すぎる」

「キャラクターの好感度が低い」

「ツメが甘い」

「ラストの展開そっちかよ」

「そこで終わんのかよ」



ダメだ!!山伏にでもなって一生ほら貝吹いて生きるしかない!!!


ってとこまで追い詰められるわけじゃないですか。追い詰められねーよ。山伏ってなんだよ。急激すぎるジョブチェンジ止めろよ。


するとそこに神たちが現れて感想欄にワーッと花をまいてくれるわけですよ。


バラとかパンジーとかハイビスカスとか。え?パンジー?パンジーって振りまくタイプの花か?


そんで「そうなんですよ!!そうなんですよ!!私はそこが面白いと思って書いてんですよ!!!」


みたいな。


「記憶喪失になってましたけど、今名前思い出しました!!ニギハヤミコハクヌシです!!」


みたいな。


「今後ともよろしくお願いします!!!」名刺差し出す!!!!


みたいな。


そんで山伏はやめてまたスマホに向かって


ポチポチポチポチ


押せるようになると。


何が言いたいかというとあまりに同じ話を読んでると自分でも面白いとかわかんなくなるから程々にした方がいいんじゃね?って自戒なんですけど。


でも読むよね。気になるよね。絶対なんかミスしてっからね。読み過ぎて『ゲシュタルト崩壊』っぼい現象起こすよね。


昔は1つ書くと50回は読み返してたけどね。さすがに育児との両立がね。


そんなわけで、もし私が50年後くらいに修行が過ぎて


山伏→天狗


にジョブチェンジしてたら色々察してください。


【次回】キャラクターと『対比法』


『引用』に関して


『なんとなしの日記』様を参考にさせていただきました。ありがとうございます。

http://babyp.blog55.fc2.com/blog-entry-412.html


ニギハヤミコハクヌシ→映画『千と千尋の神隠し』の登場人物。割と序盤からでてくるよ!!見逃さないようにね☆チェケラ☆☆


【2020年9月26日初稿】

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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白いです。 うん?面白いのか? でもなぜか読んでしまう文章ですね [一言] 小説お好きなんですね
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