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里でのロクス後編

これは後編です。前回の見てない人は見てください

もうこの時はロクスはもう成人していて、数千年位一緒にいたけど姿は今の12歳くらいだったな……。

こんな日常を送っていたその時だった……。


フォン……ドゴーン!


こんな爆音が里の入口で聞こえたんだ。我は思わず飲んでた異世界から手に入れたシュワシュワするジュースをこぼしてしまった。貴重なのに……。後ロクスもすやすやと眠っているのに……。

気を取り直して少しイライラしながら音の鳴るほうへ行ってみると、そこには銀河系の様な形のした物体があった。

さらに見ると、そいつには生命があるということもよく分かった。後我より遥かに上の存在だということも……。


するとその謎の生命体がこんなことを言い出した。


【私は世界の理、少し強引ですがバグを引渡しなさい】


バグ……だと?なんだ……それ?

この声を聞いた途端どこか懐かしげではい分かりましたとすんなり聞き入れてしまいそうな声だったしかしそれを振り切り、こう言った。


「すまんがバグとは?」


【そこについてはお教えできません】


「いくら俺が闘神でもか?」


【いくら神でも、です】


ほんとになんなのだ?このとてつもない存在感を放ち、我がどんなにチカラを出そうとも勝てる気がしないし勝てるプランも思いつかない、それどころかこの世界のありとあらゆる生物のチカラを合わせたって勝てないと思う。


「で?そのバグって誰だ?少なくとも俺には心当たりがないぞ」


【あぁそのことですが……貴方様のところで言うところのーーロクスーーです】


「ッ!!」


その名前を聞いた瞬間ドキッとした。この里の中で1番それっぽそうな奴がロクスだったからだ。


【これなら分かりますよね?ではロクスを引渡してください】


「……それは……断ります」


【それはなぜです?】


「それは……我の大事な大事な自慢の息子だからです。」


【これが最後のチャンスです。ロクスを引渡しなさい】


さっきより口が悪くなった気がする。それでも我の決意は変わらない


「それは嫌です、ロクスは大事な息子です。そう簡単には引渡しません」


【……そうですか……仕方ないですね……。】


その瞬間空気、いやこの極上とされた里事態が変わってしまった。ある所は火の海に、ある所は剣の山へと変わり、ある所は砂漠のように、他にも、つる、吹雪、と一瞬に飲まれてしまった。さっきまでとは違う、あいつは完膚なきまでに我のことを叩き潰すつもりだ。それと同時に周りの時が止まった気がした。


「さぁ!行くぞ!」


そこからはもうそれはそれは呆気なかった。


「うおぉぉぉ!!」


自分の意識が残されるほどの速度で地を蹴りあいつの後ろに回り込み本気の一撃を喰らわせようとした。あいつはまだ動いてない、この状態では対応出来ない。勝ったと思っていた時があった。

そこに蹴る瞬間に消えたのだ……いや……吹っ飛ばされたのだ


「がっ!」


それは魔素とは違う何かが壁となり、その何かが、この我を吹き飛ばすようにしたのだ。

もはや目ではギリギリ追えるレベルだが体が追い付かない!そして吹き飛ばされた瞬間もう我は剣の山に激突していたのだ。

最初は速すぎて、痛くなかったが後になって動けなくなってしまったのだ


【……やはりその程度ですか、闘神という名が折れますね。少しは楽しませてくれると思ったのに……残念です】


「ぐぅ……」


この言葉に何も言い返す事は出来なかった。体が痛くて言えないのもそうだが、全くその通りであったからだ。

俺は弱い……

そう痛感させられてしまった。為す術もなく、ハエの様に振り払われてしまった。

チカラが……欲しい……

こんな倒れている時間に自宅から寝ているロクスを連れていこうとしている。クソっ!チカラがあれば……ロクスを守ってやれたのに……


ーーチカラが欲しいか?ーー


そう言い放ち来たのは、あいつの明るい色を混ぜ合わせた銀河系のようなものとは違う、暗いイメージの銀河系のようなものを連想させるようなものだった


「チカラが……欲しい……です」


ーー……承知した。少しチカラを貸そうーー


その途端、右手に未知のチカラが溢れてきた。

これが……チカラ……

このチカラは強大だ。しかし今にも呑み込まれそうなパワーを秘めている。

そんなパワーが勝手に攻撃した。それは、我の目でもおえないほどのスピードで。本当なら腕が悲鳴をあげていただろう。しかしこの謎パワーで痛くもなんともなくなっている。


【なっ!?このチカラは!?】


流石のあいつも驚きを隠せていない。

あいつも隙を突かれて、防戦一方だ。

これなら行ける!!

「ふおぉぉぉぉ!!」


行ける!行ける!


【……面白い】


その瞬間吹き飛ばされた。

さらにチカラを解放したようで、呆気なく終わってしまった


【おいそこの破壊者め、こいつに肩代わりしたこと……覚えておけ】


ーーふん、そんなに必要以上にボロボロにするのが悪いんだよ創世者よーー


ギリギリでこの謎パワーは尽きたようだ、良かった……


【ではこいつは貰っていくよ】


「ッ!?ロクスゥ!!」


ふと見るとそこにはロクスがいた、少し目を開けたがすぐに閉ざしてしまう。


【では】


「ロクスゥゥゥ!!」


ふと消えてしまったそのふたつの物質


「く、くっそォォォォォ!うぅ……」


その瞬間時がまた動き出したような感覚がした、それでも時間が遅く感じ、情けないほど泣いていた、ずっとずっと泣き続けて、それでも泣き足りない時間が1週間泣き続けた……



ーーー



「まっこんなもんよ!」


「凄いっす!その銀河系みたいなやつ!」


「だろー!」


「ねぇねぇ何話してるの?」


そこにいたのはロクスであった……


「あっあぁ過去のお前について……」


「はぁ!?何勝手にバラしてんだよ!」


「秘密にして欲しいってこういう意味だったんですね」


「うんうん」


「だからごめんってばぁー!」


「コノヤロー!」

こっちで 勇者様の側近の側近! を出しました!見て下さい!

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