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不死鳥の召喚士  作者: 張田ハリル@スロースタート
序章 力を求めて
5/71

いい感じに終わったよ

「行くぞ」

 言葉はカッコいいがそれは弱いものいじめだってば。そんな気持ちを嘲笑の意を込めて微笑む。

 やはりプライドを傷つけられたと思って速度が早くなった。

「聖剣術」

 水木は手の中に剣を出現させてみんなを驚かせた。うん面白そうだ。さっき触れた相手の中で魔剣術っていう反対のものを持っていた人がいたよな。

「なら俺は魔剣術。見えてるものが全てだと思うなよ」

 少し力を弱めて作り出したオンボロの剣。目立ちたくはないからある程度でいい。だがこっちの剣には破壊されにくいようにしたのだから保ってくれるはず。

 水木にだけ聞こえるように言った言葉。もちろん、魔剣術云々は全て小さな声だ。周りに聞こえるはずがない。

 そしてオンボロだからと気を抜いた水木は光り輝く剣でこちらに向かってくる。

「馬鹿が」

 魔剣で受け止めると水木はとても驚いた。そしてこれには殺傷能力はない。勝つ目的で戦ってはいないからな。

 魔剣で切り返し上手い具合に破壊させる。これは耐久性の問題だ。破壊されにくくした反面、威力を込めれば壊れるようにする。そんな難しいことを重視したら見た目がボロボロだった。

 そして威圧をかけて一言だけ言った。

「調子に乗るな」

 俺はその後、水木の剣を受けて吹き飛ばされた演出をした。リングアウトでケーオー。これでいい具合に終わっただろう。

「大丈夫?」

 心配そうに聞いてきた朝倉さんに、

「大丈夫、演技だから」

 と小さく答えて回復魔法をかけてもらう。それによって回復したように見せて立ち上がった。

 水木は先ほどまでの威勢はどこかへ消えただ俺のことを見ていた。本当に男に見られるのは気分が悪い。

 周りからすれば水木の大勝利だが本当のことを知ればどう思うのかね。まああんな、プライドの塊のようなやつにそんなことを言える筈もないが。

 そして次に知ったことは二回目の模倣っていうことは出来ないようだ。良くも悪くも一回きり。今回手に入れた使えそうなスキルは魔剣術と空剣術。

 これ以上の手の内を見せることはしなくていいだろう。後は触れれるだけ触れて力を蓄えてここから出よう。

 それに職業の力をまだ使えていないからね。なにか仲間を作れるなら早く作らないと。


「それでは、模擬戦を終了しましょう。続いては食事です。勇者の皆様は私について来てください」

 「はい」と声を上げた水木の後ろをたくさんの人が並んで歩く。

 俺はというと最後尾だ。これからの展開もいくらか予想がつく。

「こちらです」

 名前の書かれたプレートの場所に行くと予想通り他の人よりもグレードの低い食事が並んでいた。

 まあないよりはマシか、と思いそこでササッと食事を終える。軽食ではない、量はあったがあまり美味しいとは言えない。

 周りの美味しいという声を無視してステータスの確認を行う。

 ____________________

 カナクラヨウヘイ

 職業 召喚士

 レベル 1

 体力 155

 物攻 155

 物防 155

 魔攻 175

 魔防 175

 俊敏 155

 幸運 200

 固有スキル 召喚、四聖獣の加護(白虎)、聖剣術、空歩、鑑定眼、心理眼、魔剣術、空剣術

 スキル 錬金術、回復魔法、異空間倉庫、偽造、威圧

 称号 異世界人、四聖獣の加護

 ____________________

 使えそうもないスキルは表示していない。表示するだけ無駄だ。

 召喚と空剣術をタップして簡易説明を表示させる。

 ____________________

 召喚

 職業、召喚士の者のみが獲得できるスキル。魔物の使役や行動を決めることが出来、離れた場所から召喚させることも可能。

 空剣術

 職業、剣士の者の中でいくらかの修行を積んだ者が獲得できる可能性のあるスキル。数本の剣を宙に浮かせ操ることが可能。操れる本数は魔力に依存する。

 ____________________

 いい意味で予想通りだった二つのスキルを確認し終えたところで全員の食事が終わった。

 次に向かったのは泊まる部屋のようだ。もちろん、これも俺だけ簡易的なもの。雨風凌げる少し硬いベッド。

 一人一部屋という話で俺だけ部屋が足りないと言ってこのザマだ。朝倉さんからは「一緒の部屋にする」と聞かれたが断った。後が怖いし眠れない。

これからもよろしくお願いします。出来ればブックマークや評価等もよろしくお願いします。

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