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1ー1ー9三層目〜ボスの最後〜

一週間に一回を予定していたのですが、ちょっと遅れました。申し訳ありません。

 一瞬で距離を詰められた。


 だがアルが持っているのは普通の剣だ。つまり俺が作った武器はコピーできない。


「ッツ」


 剣で受けてみたが、その隙を突かれた。


 横腹に傷が入る。一人じゃないのを忘れていた。


「サーシャ!」


 火球を数十個作り出しサーシャに飛ばす。


 無駄なことはわかっているが、これでダメージが入るなら僥倖。だが、サーシャの目の前で火の玉は霧散した。


 京香先生の結界が目の前で張られたのだ。


 予想通りとはいえ、京香先生の結界を壊せるだけの火力はまだないようだ。結構、魔力を込めたと思ったんだが。


 結界の魔力効率の方が良いのか。もしくはスキルとしての補正がかかっているのか。


 どちらにせよ、同ステータスで一体四はキツいな。


「グッ」


 静の拳が腹にめり込んだ。


 なんだこれ、痛いだけじゃないぞ。


 腹に手を当てて回復魔法を使用する。あまり効果はない。二の槍が来そうな時になんとか手を構える。


「……空間魔法」


 迫っていたアルを飛ばし京香先生の上に落とす。集中が切れたと思った瞬間にサーシャとの距離を詰めて、ダーインスレイヴで首を落とす。


 本当はこんなことをしたくなかったが、生きるためには仕方ないだろう。


 一つ目の黒い光の玉がそこにはできた。


 燃えるようにゆらゆらと動いていたため、ダーインスレイヴで一突きする。


 消えた、煙のようになんてものじゃなく、一瞬で消えた。


 ダーインスレイヴに食われたようにも見える。自分が作り出した武器とはいえ、少し恐怖を覚える。


 俺の後ろでガキンと音が鳴った。


 アルと静の攻撃が結界にぶち当たったようだ。京香先生は結界を張るのを重視しているみたいだ。


 元の戦い方とは少し違う。


 ドッペルゲンガーオリジナルの戦い方なのだろうか。


 静の拳に回復は乗っていない。ましてや仲間の回復もしていない。


 怪我をすればそれまで、連携の一つもできないようだ。


 これじゃタイマンと変わらないな。


 そう内心バカにしながら、自分の血をもう一度ダーインスレイヴに吸わせた。


 今更ながらに感じたことだが、この室内でする音といえば俺の呼吸音と行動する時に発生する雑音。


「……後ろ!」


 火球を作り出し後ろに飛ばした。


 何も見ずに地面を蹴って後ろに飛ぶ。


 ダーインスレイヴを右回転で振り回した。何かが切れた感覚。それも人ではないなにか。


 偽物の静の体が真っ二つに切れた。綺麗な顔が歪んでいくのを見ていたが、やはり嬉しくはないな。


 また黒い塊に変わったのを見届けてから吸収する。


 残り二人、いや二体だ。


 見せかけの連携なら、まだ武器の力の差で俺が勝つ。


「邪魔だ!」


 アルの首を飛ばし、そのまま京香先生の方へと投げつけた。


 結界を張っていようが俺の剣撃を抑えられるだけの力はない。


 ダーインスレイヴに魔力を込める。今となっては慣れたが、最初は驚いたな。


「セイクリッドソード!」


 二体の体は光に包まれ収束した後、塊へと変わった。吸収してみたが特に体などへの変化もない。


 四人との戦いは終わった。でも、まだ続く気がする。奥の扉も開いてはいないし、勘がそう言っている。


「……見事だね、ヨーヘイ」


 聞きなれた声が背後から室内へと響き渡らせる。そうよく聞いた声だ。


「……セイヤ兄、何の用だ」

「わかってるだろ、こんなことをしてなんの意味があるんだ?」


 知っている。戦うことに理由があるのかどうかも、後ろから聞こえるセイヤ兄の正体がドッペルゲンガーだということも。


 でもそれを聞き流すだけの力は不思議と出ないものだ。ましてや、その言葉が俺の本音だと知っているから。


「意味はない、それは知っている」

「ならなんで?」


 なんで、か。セイヤ兄なら言わなかっただろうな。いつものセイヤ兄は俺のような不出来な存在とは違う。


 俺の考えを尊重して、陰ながらに助けてくれていた。それはセイヤ兄が死んでから、いや、知っていながらも俺は知らないふりをしていたんだ。


 だから、本当のセイヤ兄はこう言うだろう。


「『ヨーヘイがやりたいならやればいい。後悔はしないように、俺も助けてあげるからな』」

「……なっ」


 背後の偽セイヤの体へとダーインスレイヴが突き刺さる。もう決めた、俺はこのダンジョンで、知ることのできなかったことを全て知ろう。


 何度死んでも、無駄な惰性を過ごしても、俺この世界で生きていく。


「喰らえ、俺の妄想ごと!」


 小さくセイヤの声で悲鳴が聞こえた気がする。でも興味がない。


 ドッペルゲンガーは魔力体だったから吸収できた。相手は人ではなく魔力、ただそれだけでいいだろう。


 静かに開いた扉へと足を運んだ。


フラグがすごく立っています。折れるかどうかはわからない、そんな漆黒の死亡フラグが(厨二感)


これからもよろしくお願いします。出来ればブックマークや評価等もよろしくお願いします。


※分かりづらいとのご指摘があったため最新話以降の過去の話を消しました。また七月の前半、用事があるため少しの間、不定期にさせていただきます。

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