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不死鳥の召喚士  作者: 張田ハリル@スロースタート
序章 力を求めて
4/71

ブサメンは辛いよ

 俺の狙いはどちらかと言うと他人とは別行動をとること。限度はあるがいくらかの暴力なら耐えられる。それ以上なら実力行使もありえるが。

 そして殴られたり蹴られたりすれば接触することになる。その時に能力が発動することは目に見えている。

 ここから出るためならばそれくらいは必要経費だ。そう思えば今ここにいるのも楽になる。

 先のローブの人の言葉によって男子がざわめき出す。そんなやつは鉄砲玉になればいいなんて言っている奴もいるな。

「今に見てればいいさ」

 俺の呟いた言葉は誰の耳にも届かなかった。先程までの見えているものとは違う。物理的にも何もかも。

 ローブの人は予想通り強かったようだ。自分自身のステータスも勝手に見えるようになったがここまで強くなれるなら良かっただろう。

 ____________________

 カナクラヨウヘイ

 職業 召喚士

 レベル 1

 体力 125

 物攻 125

 物防 125

 魔攻 145

 魔防 145

 俊敏 125

 幸運 200

 固有スキル 召喚、四聖獣の加護(白虎)、聖剣術、空歩、鑑定眼、心理眼

 スキル 錬金術、回復魔法、異空間倉庫、偽造、威圧

 称号 異世界人、四聖獣の加護

 ____________________

 ローブの人に触れた瞬間にここまで変わっているのだから間違いないだろう。ここの世界の平均は教えられてなかったがここまで来ればまあまあ強いのでは。

 そんな思いを胸に秘めながら元来た道を戻っていく。途中で足をかけてこようとした馬鹿もいたが踏んづけておいた。

 接触したからなにかスキルを獲得しているだろうか。

 朝倉さんや京香先生にも哀れそうな目で見てくるがまあ今はいいか。二人に対して笑っておく。これでイケメンなら俺を「守ってあげる」とか言って惚れられるんだろうけどそんなの無理だね。

 なぜなら俺はブサメン。水木のようなイケメンではない。まあ水木のように性格が悪すぎるということもないが。

 順調にクラスメイト全員分がステータスの開示を終えたところで、またローブの人は中心に向かってくる。

「それでは皆様、自分の力を確認されたところで一度模擬戦をしてみましょう。誰と戦ってもいいですよ。ただし殺さないように適度にやることです」

 その声に呼応して男子の半数が俺と戦うと言い始めた。女子にもてないで男子にもてるとか本当にブサメンは辛いね。

 ステータスを開示した部屋を出て長い廊下を数分歩いた所で格闘場とも言える場所へと付いた。十数個のリングが並びその中の一つに俺は入る。

 俺の目の前に八人の人が並び俺の後ろに朝倉さんが来ていた。よくわからないがまあ来ているのだから仕方ないだろう。

「外れ勇者をぶっ飛ばしてやるぜ」

 カッコつけているつもりだろうが全然カッコよくないな。傍から見れば弱い者いじめと変わらないし。

 俺は対象を目の前のやつに絞って威圧をかける。だんだんと青くなる顔を見るとあいつは我慢しているんだろうな。

 すぐに向かってきたあいつの攻撃を手で流して少し痛がってみた。

「雑魚は雑魚だな。本調子じゃない俺の攻撃でそこまでいくんだからな」

 痛がっていることに気付いていないあいつは馬鹿だな。

 そうして俺は触れていくらか時間をかけたら吹っ飛ばされた振りをした。もちろん、振りなので一切ダメージはない。全ステータスが五十も差があれば本当にダメージは薄いようだ。

 そうして七人目までは簡単に終わらせていく。疲れて負けているのに連戦しているように見えるだろうが一切そんなことないね。実際は戦ったやつらの方が疲労困憊状態だし。

 そして最後の八人目、水木だ。

「……お前本当はダメージなんて受けてないだろ」

「気のせい……気のせい、疲れてんだ。早く戦って負けたら楽だし」

 俺の最後の言葉が聞こえたのか水木が飛んでくる。

 さすが全ステータス百五十の人は違いますね。素手だというのにリングに斬撃の跡が見えますし。

 どうやっていい感じに負けようか。

ちなみに戦っていた人たちからいくらかステータスを手に入れているので主人公も同程度のステータスを誇ります。


これからもよろしくお願いします。出来ればブックマークや評価等もよろしくお願いします。

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