表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不死鳥の召喚士  作者: 張田ハリル@スロースタート
序章 力を求めて
22/71

勇者の驕り

「その素材は回収しておきな、ヨーヘイ確かそんなスキルがあったんだろ?」

 アルのその言葉にわかった、と返し素材に触れる。収納と唱えればいいだけなのでとてもファンタジーだ。

 周りからすればいきなり素材が消えたと思うだろうな。京香先生は同じスキルを持っているから驚いていないが。

 まあそれでも何を落としたかをログのように簡単に見れるのはとても嬉しい。ゴブリンソルジャーのドロップアイテムはゴブリンソルジャーの皮や肉、そしてゴブリンソルジャーの剣だ。

 次いでステータスを確認する。

 ____________________

 カナクラヨウヘイ

 職業 召喚士

 レベル 4

 体力 295

 物攻 295

 物防 295

 魔攻 305

 魔防 305

 俊敏 295

 幸運 200

 固有スキル 召喚、四聖獣の加護(白虎)、聖剣術、空歩、鑑定眼、心理眼、魔剣術、空剣術、奴隷術、付与術、気配遮断、空間魔法

 スキル 錬金術、回復魔法、異空間倉庫、偽造、威圧、房中術、料理

 称号 異世界人、四聖獣の加護

 ____________________

 レベルが一上がったことでのステータスの上昇は一応だった。ゴブリンソルジャーに触れたことでのステータス上昇、スキル獲得はなし。となれば模倣に関しての仮定を立てることは出来る。

 俺が立てた仮定はこうだ。まず大前提として模倣は本能的に動くものには使えない。つまりは人族にしか使えない。まだエルフや知能のある魔物には試していないため確実とはいえないが。

 そしてステータスが離れすぎていても使えない。これに関しては低い相手、というのは試していないが。

 兎にも角にも模倣が絶対ではないことは確認出来た。メリットは大きいためデメリットがあるのは当たり前だと思うが。

 素材を回収した後でまた歩き出す。アルから聞いたのだがフロアボスというのは普通、五階に一回のペースであるらしい。そのため王国のイズのダンジョンは稀有なのだと。

 その分、イズのダンジョンは五階までしかない。そして大穴があるのが五階のフロアボスを抜けた後の空白らしい。

 それを目指し二階層目に入る。一階層目はゴブリンのみだったが二階層目はコボルトしか出てこない。

 ちなみにゴブリンのドロップアイテムはゴブリンの皮で、コボルトは手に持っているジャックナイフだ。時折ゴブリンは肉を、コボルトは皮を落とす。こういうのをレアドロップと言うらしい。

 俺が戦ったゴブリンソルジャーのレアドロップは剣だ。アルが言うには百体倒して一回出るか出ないからしい。肉は十体に一回。今回剣が一本だったが四体すべてから肉が落とされていた。これが幸運のもたらす力なのだろう。

 幸運の高さは最高で百がほとんどだが俺は二百。よって運がいい人の二倍、レアドロップが起きやすいということだ。

 この様な考えごとをしている最中でも多数のコボルトがクラスメイトたちによって討伐されているわけで、ギャオーンとかキャイーンとかそういう声がやまない。

 一番討伐しているのが水木ではなくてシズと言うのにも驚きだ。シズ曰く早く俺に追いつきたいんだと。そっか、と素っ気ない返しをしたが実際は凄く嬉しい。

 まあコボルト相手一体だけでないと倒せない石井は置いておこう。何度も傷を癒してもらっているからか傷をわざと作ってる感じも否めない。

 そして二階層目のフロアボスの所まで行くともちろんのことながら、

「頼むよ」

 アルにそう言われる。頷いて開いた扉から一番槍として入っていく。前回のことで懲りたのか水木は突入することは無かった。

 計五体のコボルトソルジャーが現れ俺に攻撃を仕掛けてくる。そんな時だった。

「セイクリッドソード!」

 俺の背中から撃ち込んだ水木の一撃。水木からしたら俺も殺せて魔物も殺せるという一石二鳥の展開だったのかもしれない。

 シズや京香先生が水木を軽蔑した目で見る中、アルだけがあんなしょうもない技で死ぬようなやつじゃないよ、と二人に言い宥める。

 煙の中から無傷の俺と倒せていなかったコボルトソルジャー五体が見えた時に水木はとても絶望した表情を浮かべた。

 流石に俺も腹が立っていたのでコボルトソルジャーの足を傷付け気を抜いている間に、水木を俺の元いた場所に送る。

 コボルトソルジャーはゴブリンソルジャーと違って刃物を持っている。これがどういうことを指すかは一目瞭然だ。

 子どもが大人を殺せない?

 そんなわけない。油断しているのであれば大人の喉を刃物で突き刺すだけで子どもは人を殺せる。では先程まで武器の無いゴブリンソルジャーに嬲られていたやつが、それより格上のしかも武器を持った存在と対峙したらどうなるか。答えは簡単、

「いっ痛てぇよ。誰か助けてくれ」

 刃物で体を何度も突き刺されそれを見てシズが何度も治す。どうやらとてもご立腹のようでもういいんじゃ、と言うと睨まれる。サーシャも同様。

 それを見て助けようとするクラスメイトに向かってアルが君たちは人を殺そうとした存在を救うのかい、と問う。それでも騒ぐやつには君は僕の意見には向かうんだね、と威圧をかけていた。

 教師である京香先生もなにもしない。これに関しては意外だった。教師の立場上助けるかと思ったが、それ以上に道徳のない存在は嫌いなのだとか。

 水木が嬲られ続けて五分。ズボンも黄色く染めて顔は涙などでクシャクシャになっている。それでも食ってかかってくる元気はあるらしく、俺の襟を掴もうとするがシズに殴られて吹っ飛ばされていた。

 尻拭いというわけでもないがコボルトソルジャーに視線を向ける。こいつらは部屋から出れないのでボスフロアの手前でクラスメイトやアル、サーシャを置いてもう一度中に入る。

 今度は一人なのでやりやすい。ダーインスレイヴを横薙ぎにしてコボルトソルジャーとの違いを測る。

 大して変わらない。格下は格下だ。ステータスでは勝ってるはずなのに負ける水木がおかしいんだ。

 コボルトソルジャーの時を例えるなら、高校生が小学生五人にリンチされているのと変わらない。コボルトソルジャーであれば中学生がメリケンサックを持っているのと変わらない。

 それで負けるのは些かおかしい。水木は少し驕りすぎている。それをアルは見抜いていたのだろう。まあどうでもいいが。

 コボルトソルジャーの一体を横薙ぎで殺していたため残り四体。

 動きは普通、振る速さやリーチは微妙。四方から攻めてきたコボルトソルジャーを剣で回りながら切ったところ、普通に死んでしまった。

 素材を回収してから外にいるアルたちに声をかけ下を目指した。

これからもよろしくお願いします。出来ればブックマークや評価等もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ