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不死鳥の召喚士  作者: 張田ハリル@スロースタート
序章 力を求めて
20/71

そうだ、ダンジョンへ行こう

少し暇な時間があったので書き上げました。

 妙な圧迫感を覚えて俺は瞳を開けた。日光が目に当たりとても清々しい……が、お腹を見てみるとなぜかシズがいる。

「あっ、起こしに来たよ」

 日光以上に清々しい笑顔を浮かべたシズはお腹をぽんぽんと三回叩く。ありがとう、と言って頭を軽く三回叩いて起き上がる。

 ちょうどサーシャが来て少し残念そうな顔を浮かべていたが、軽く謝ってからサーシャの

 持ってきた朝食に手をかける。

「ヨーヘイってここでご飯食べてたんだ」

 そう、と頷きぱぱっと食事を終える。簡単な料理で食べやすいように工夫をしてくれているサーシャには感謝だ。

 立ち上がってようやく腰に付けていた魔剣を思い出し剣を抜く。元の真っ白い剣へと戻っておりとても神々しい。

 シズは初めて見たからかおー、と感嘆の意を示している。剣を鞘に戻してから握りを掴む。何度も感触を確認して使いやすさを探るがとても良い。ベルセルクの時でも違和感が少なかったのに余計に少ない。体の部位と言われても納得するほどだ。

 剣の鍔の部分にヨーヘイと名前を掘り俺以外に使えないようにした。水木派なら剣を盗んで、なんてことは考えられるからな。

「今度は二人の分も作ってみるよ」

 そう言うと二人はとても喜んだのでここから出たら作ってあげよう。可愛い子の喜ぶ姿はとても眼福だ。

 サーシャには後で集合場所に来てと言ってアルのいるであろう場所に向かう。一度シオンと戦った時にサーシャの同行は許可してもらってるが、念には念を押さないといけない。

 格闘場にアルはいた。予想通り剣の素振りをしておりすぐにこちらを振り向く。

「なんだ、ヨーヘイか」

「そうですね、一応サーシャには集合場所に行くように言いました。でも良かったんですか」

 何がだい、とすっとぼけるアルの甲冑を突っつく。若干の痛みを負ったがステータスのおかげかすぐに回復した。

「上には言ってないんですよね。言ってたら王辺りが私の奴隷を、とか騒ぎ出しそうですし」

「やっぱり君の威圧か。いや、別に今はどうでもいいな。そうだ、僕の独断と偏見で決めた。自分の欲望を満たすことしか興味のない連中に損得勘定は出来ないだろうからな」

 アルは甲冑の中でケラケラと笑う。愉快というよりは王族を嘲笑っているような雰囲気だ。たしかにその通りですね、と同じくらい大笑いしてからアルとともに集合場所へと向かった。

 集合場所にはもう全員が集まっていた。最後に来たためか外れのくせに、と水木派の人に言われていたがシズに冷たい目で見られて止まった。

 メイドに手を出してるくせに、と小声で言っていたがそれはブーメラン発言だ。そう言っているやつもメイドには手を出していることを情報を得るために動いた時に確認済みだ。

 それに俺はサーシャに手を出していない。奴隷解放とかで普通の女の子としては扱っているが。

 とにかくそのまま班ごとに馬車に乗りダンジョンへ向かう。目の前で構って構って、とうるさいシズにデコピンをしてからたわいもない話をする。サーシャがそれを見て物欲しそうな顔をするあたりシズに毒されていることがわかった。

 帰りたいとかそういう話だ。やはり故郷を語れるという時間は心休まる。


 ダンジョンへは五時間程度で着いた。後で知ったのだが馬車を引く馬もこれから戦う魔物という存在に近いらしい。

 知能の少ない魔力を有する獣を魔物といい人形のものもいるようだ。これはRPGとかによくいるゴブリンなども含まれる。

 こういう時に限ってゲームをよくやっていて良かったと思う。理解しやすいし考えも添加しやすい。

「皆、一旦降りろ。これからダンジョンを探索する」

 アルの一声で他の馬車からバタバタと外へ降りていく音が聞こえる。シズを筆頭にこちらの班の馬車から降りていき整列する。

「まず僕が魔物を倒す。その後で班ごとに出てきた魔物と戦い倒すのだ。この時に勝手な行動をすれば後で連帯責任で罰が与えられるので気を付けるように」

 手をパンと叩き件を抜いて前に構えるアル。皆がなにもしない中、俺も剣を抜き上に掲げた。

「よくわかってるな、ヨーヘイ。では行くぞ」

 そう言って俺の初めてのダンジョンが始まった。

これからもよろしくお願いします。出来ればブックマークや評価等もよろしくお願いします。

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