王族のメタモルフォーゼ
胸糞注意な内容が含まれます。苦手であれば飛ばしてください。
シズの部屋を後にして次はいくらかいるメイドの後を付ける。王宮については詳しくないためこうした方が安全だと考えたのだが、やってみて気付いた。とても効率が悪い。
調理室などは知ることが出来たが他についてはさっぱりだ。後聞けたのは勇者が早漏だとか、テクニックがないとかそういう悪口だ。
「皆様、何をやっているのですか?」
それを注意しに来たらしい年増のメイド。だが顔の綺麗さからシワで汚らしいという感じではなく、梅の花のような美しさをその人から感じた。
「メイド長、申し訳ありません」
「わかればよろしいのです。ところで王に出す食事の準備は出来たのですか?」
こちらです、と指さすメイドの手には食事が置かれたお盆があった。だがメイドの顔を見て少しびっくりした。
明らかに黒髪で黒い瞳、日本人らしいその姿に親近感を覚えたからだ。よく見れば首輪を付けている。
「卑しい元勇者の仲間。王に気に入られてよかったわね」
辛辣な言葉を浴びせる他のメイド。それを聞いて確信した。彼女は転移してきた人だということに。
「シズだったかしら。彼女も時期にあなたの仲間になるから喜びなさい」
心のこもってない笑顔を周りに見せ首輪に手をかける。そんな時に気付いた、彼女に鑑定がかけられないことに。
メイド長と少女の後ろをついていき王の御前まで向かう。少女が悲しそうな表情を浮かべているところから、いくつか想像は出来る。
「レグド王、失礼致します」
メイド長は少女を中に入れ扉を開けたままにどこかへ消えた。
「それでは頂こうかな」
髭面のでっぷりと太った豚のような醜い容姿をした男。そしてその息子とも言える同じような容姿を持つ男が三人いた。
レグド王と呼ばれた男がそう言うと不意に服を脱ぎ始め少女の肩に手をかける。他の男も服を脱ぎ始め下半身を露わにして少女に下卑た目を向けた。
それを見て気持ち悪く感じ少女の近くに行き小さくコンダクト、と唱えた。王に絶対服従のところを解放し王の奴隷から解放した。これで少女を縛るものはない。
「さあ、服を脱ぎなさい」
表情を変えず少女にそう言う彼ら。だが一向に行動を示さない少女に痺れを切らし襲おうとしたがかわされる。
それを見て彼らは驚いた。レグド王は怒り少女に死ぬがいい、と言うが無意味であった。その言葉と共にガチャと外れた首輪を見て冷や汗を流し始める。
「……これは……いえ、これは好機です」
少女は軽く詠唱を終えるとどこかへと消えた。それを見て俺は満ち足りた気分となった。
レグド王はと言うと怒り狂い新たなメイドを要求していたが少し前に転移してきた少女を壊したばかりだったらしい。それも心だけではなく体も。
これで確信へと変わった。王国が勇者や使えない者をどう使っているのか。このようなことをする人が俺らに親身になってくれるだろうか。いや否だ。
そして彼らは言ってはいけないことを言っていた。シズを出せ、サーシャを出せだって?
王族に向かって腹立ち紛れに威圧をかける。それを感じ取ったのかいきなり泡を吹き始めズボンを黄色く染めた。これで苛立ちを消せるわけではないがそれでもないよりはマシだ。
ステータスが低いため本当に他人を使う、もしくは上手い神輿でしかないのだろう。王を見たメイドたちは一言気持ち悪い、とだけ言って他のものに運ばせた。
やはりサーシャの首輪を外しておいて正解だった。もし付けたままなら呼び出されて色々なことをされていたかもしれない。
そのままメイドの話にあった書物室の場所まで向かう。威圧だから俺を殺す、なんてことは出来ないはずだから安心している。そのためか足が軽い。
着いてすぐにぱぱっと必要そうな情報を得る。
まず国の情報。これは特に変な点はなかった。まあ勇者を戦争の道具にするなんてことは書いていたけど。
勇者召喚を行えるのかローア王国だけらしくそれのお陰で最大国として残っているらしい。
次に経済力が高いのがエザーナ帝国、その次がグリモワ魔法国、最後に連合国らしい。連合国の中では関所のようなものはない。そのため行き来が楽らしい。
もし逃げるとすれば帝国だろうか。この話はシズとかにしておかないとな。
そして船を出せばいくつかの島があるらしい。それも王国よりも大きな島が多数。少し興味を覚えたので頭の片隅に置いておく。情報の中に倭国と言う日本に酷似した島もあるらしいので日本食も食べられるかもしれない。
その程度にして部屋に戻った。最後の最後までロイドを見なかったので少し恐怖を覚えた。
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