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>貴族はどこも同じ! 最低!


>貴族はどこも同じ! 最低!


それでも現実の封建貴族よりはマシな気がしますね


例えば、人の命

○○○○○○が護衛の事で糾弾される展開なども


現実の封建社会の場合だとありえません。


護衛のような「主の代わりに死ぬのも仕事のうちの人間の命」。


これを主である封建貴族が好き勝手に使えるのが封建社会の常識で


それを美化したのが「忠義」だからです。


日本でも江戸時代までだと

武士が主の命で死んでもそれは誇りで褒められるべき当然の事なので

それで主が責められる事はありませんでした


軍人貴族が他の職種の人間を服従させる封建社会では

人の命が持つ価値は権力者の利用価値でしかないからです


そういう常識がなければ軍は成り立たず

そんな常識が日常にも適用されるのが軍人貴族が権力者だった封建社会


人権という精神的文明の概念も発明される前で

殺し合いを生業とするのが貴族などの征服者階級でした。


そういう軍人貴族の常識を否定して

商人貴族が平民の傭兵を使って権力を握ったのが現代社会。


だからシビリアンコントロールで傭兵が軍人貴族化しないように

現代社会の軍隊は造られていて


 投票による議会制度を金銭の力でコントロールするという商人貴族の常識では

人の命は金銭的価値を持ち

権力者の造る紙切れを持つ量で平民の階級が造られ


民主主義は形骸化されて

大義だった自由、平等、平和は


自由とは欲望の奴隷となる事だと喧伝され多くの人間が自由を失い


平等な競争であるべき経済競争はスタートラインが違うために不平等が罷り通り


国家の軍事力が紙切れの量やデータの数値でしかない信用経済の担保であるために平和は単なる戦争の名分となり


人権は権力争いに利用される程度には認められているが

人の命が金銭的価値を持たされたために

実質的に価値の差を多くの人間が認める程度に陳腐化されてしまい


国家全体が権威主義に傾き

先進国という言葉が示す傲慢で

国民が貴族的な精神構造を持つようになっていく。


このエピソードで出てきた


>守る覚悟


基本的人権などが発明された現代の

兵士や護衛官の心得ですね


これを騎士とかが実際の中世でやって生き延びると

罰として一族郎党も一緒に殺されたりしますから


身分制度というのは「命の価値」まで不平等な

服従を強いるための制度です。


まあ現代でも

表向きはともかく「命の価値」が権力で変るのは当然と

権威主義者は考えているみたいですが……



ライトファンタジーでそんなリアルな歴史的社会構造を反映させる作品は少ないので


そういった事を考えなければ違いなど感じないのでしょうが

この物語は差別がテーマのようですので


ついつい考えてしまいました


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