>君にも感情という概念があった
概念は基本的に客観性を持った共通認識ですので
感情という本能に起因する衝動を持っている事自体を言うなら
この部分は、‘ 君にも感情があった ’でいい気がしますね。
「感情という概念」の使用例だと
「ロボットには、感情という概念は理解できても感情は理解できない」
というような使いかたをします
つまり
概念とは名称に付随した概要でしかなく
感情などの個人的感覚の本質=クオリアとはかけ離れたものになります
概念が「大まかなあらまし」であるのに対して
核心は「中心となる大切なところ」というような
対照的な使い方がされるのでセットで覚えると解りやすいようです
核心をさっきの例とセットで使うなら
「何故、理解できないかというとロボットには感情の核心となる精神やクオリアが存在しないからだ」
というような使い方をします
ちなみに
某ゲームで有名になった「概念魔法」というのは
名を支配する事で本質や事象に変化を起こす呪術の類です
神が信仰を力にして信仰をなくせば消える
というのもそういった呪術的存在として定義されるからで
その考え方では、「神=概念=フィクション」という暗示がされています
だから「神殺し」とかの物語でいうところの
「概念自体を破壊したから神といえども滅びる」などというのは
その神がいたという記憶も記録も事実も丸ごと世界を上書きするというような意味のとんでも話なわけです
とはいえ
実際に「概念を破壊する」のは、ある意味簡単で
適当な「非常に長い名前と設定のキャラA」を作ってそれをメモなどとらずに放置すれば数日で忘れてしまうので
そのキャラAの概念は消滅=破壊されます
ただ
概念は共通してそれを認識する存在が多ければ強固になり破壊されにくくなります
同じキャラでも「ナイアルトラホテプ」とかのように多くのものが知れば簡単には消えないうえに
「エホバ」とかになると実在まで信じられたりするという事ですね
でも
多くの人が知るようになると個々の認識には差異が生まれ
個人の認識としては、それぞれが別個のものになります
つまり
「父」という概念は共通でも一人づつそのイメージは別で
兄弟でも完全に同じイメージを持つ事は難しいわけです
宗教などはそのせいで分派し
それぞれが利権集団化して利権争いで殺し合いをしたりしますしね
だから
対義語としては
解り難いですが
概念とは「言葉と文字で伝えられるもの」で
対してクオリアとは「他人には完全に伝えられないもの」
というような感じで
使うのが「概念」という言葉なのですが
解り難かったでしょうか?
まあ
あえて全て解っていて
キャラにそういった使い方をさせる事でキャラ特性を立てているのかもしれませんが
その場合は「ツッコミキャラ」にツッコミをいれさせないと
概念という言葉の意味を間違って覚える人もいるかもしれませんので……
あくまで一読者の無責任な感想なんですが
どうにも細かなことが気になってしまうのが僕の悪い癖で




