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>主人公は、無自覚お人好しのため、文句を言いつつ自ら貧乏くじを引きにいきます。

>主人公は、無自覚お人好しのため、文句を言いつつ自ら貧乏くじを引きにいきます。




これは違う気がしますねぇ

お人好しとは、字の通り「人という存在が好き」な人ですので


どちらかというと主人公は「人間不信」で

「人を動物的本能に従うだけの獣の一種」とまでは考えなくても

「愛すべき存在で愚かさも愛しい」などと無意識で想ってるようには見えませんし


説明会での態度も

「ちょっとくらい損しても墓穴を掘ってる相手を見殺しにしない」

というお人好しなところどころか


「自分にとって都合の悪い馬鹿は消えてくれたほうがいい」とか

「正論馬鹿に関わって損したくない」とか

いう思考形態に見えます。


総じて

サイコパスに近い他者への共感性のなさと利己性の強さを持つ人物に見えますね。


凶悪な暴力組織の構成員や独裁者などでも

家族には愛情深くよき父で夫である人間などいくらでもいますが

そういう人間を「無自覚お人好し」とはいいません。


「無自覚お人好し」とは困っている人を見たら放って置けないような人で

嫌なやつでも死にそうな場面に出会ったらつい助けてしまい


「俺はなんでこんなやつを助けたんだ」と想う人間です。


なぜなら「お人好し」は

嫌いな相手でも普通の家族もいるだろうと考えたりしてしまうくらい

「弱肉強食の獣の理」から外れた人という存在が好きな人だからです。



お人好し設定を強調するのなら


憎まれ役を買ってでも

正論馬鹿の女の子を痛めつけて脅してでも死なずにすむよう努力するとか


そこまでしなくても

人と関わって損することを怖れないのなら常識範囲で

正論馬鹿に自分の行為の危険性を自覚させる努力を主人公がしないと


「無自覚お人好し」とは言えないでしょう。


好きな相手に損してでも関わるのは「情念」や「愛執」といった「我欲」で

好きでもない相手にでも関わらずにいられないのは「人類愛」


お人好しとは人類愛を持つ人で

表に現さなくても非人道的行為には嫌悪を覚えるものですので


そこらあたりも表現したほうが「お人好し」感は出ると思います。



「お人好しほど損をする世の中」とは「種の自滅本能に従う世界」で

利己性に凝り固まって利他性を否定する世界。


お人好しが好きで援けたいと思うのは善人で

お人好しを蔑み利用しようとするのは下衆な悪党

お人好しを嫌うのは人間不信で

お人好しを好きだが援けようとはしないのは利己的な人間


そういったふうにキャラの行動などでキャラ性を分類していくと──



さて主人公はといえば

かなり精神的に危ない人間に見えるので

修正するのならそこらあたりも考慮したほうがいいかと思います。


まあ

お人好し設定を捨てるという手もありますが……




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