>システムってのが一番厄介
社会=システム論ですか
第二章のテーマを端的に表現した言葉ですねぇ
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この場合のシステムは
「軍人文化」由来の動物的本能に依存した階級システムで
基本的に集団で戦うシステムから派生した「軍事事務」システムが
そのまま官僚システムへと発展したもので
目的が利権分配である「国家権威という利権分配システム」なのでしょう
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基本的にこれらのシステム群は戦うための文化によって創られた「必要悪=正義とするシステム」ですから
システムを維持するために有形無形の暴力を必要とします。
戦争がなければ無職になるので、戦争をなくそうというシステムが生まれたら、理不尽でも破壊するべく動くのは、自明の理で
「ケネディ大統領暗殺」などの犯人予想などでも語られて、「東欧やアフリカでのソ連や米国の代理戦争」や「戦前の日本」などでも「軍部を煽る策」の根幹として語られています。
対して
農業文化由来の社会システムである「寄り合い」などは
動物的本能を否定して権力を集中させずに
階級を否定したシステムで共存のためのシステムで有形無形の暴力を否定する原始共産システムで
「和の農民文化」を精神的根幹としたものです
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「軍人文化」では
文明が高度になって「教育」によって
善性という共存システムの根幹となる思想が広がっても
戦うためのシステムで運営される国家は階級主義を捨てられないために
幼児教育の義務教育化などによる善性の肯定はされず
国家システムは
システム維持のために
「個や他のシステムを犠牲とする必要悪」を正義と名づけて
共存のための善性を間接的に否定し内外を問わず争乱を起こします
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これは「協調して自然環境を造り変えて生きる」という
文明化された人類の生存戦略から見れば
明らかな社会システムとしての欠陥であり
その根源は軍人の下働きとして派生した「商人文化」の根幹
である「金銭による物流システム」の限界です
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民主革命で封建主義を否定した資本主義システムは
「軍人文化」の系譜の「商人文化」から生まれたシステムであり
「自由と平等」の民主主義の理想を掲げ
技術の発展が軍人と商人の地位を逆転させ
「軍人文化」の根幹となる封建主義システムを破壊して成長していきました
しかし資本主義システムは
商人のための社会システムである故に
「金銭による物流システム」の限界に依存したシステムで
民主主義の「平等」という理想を否定したシステムでした
そこで
諸悪の根源を「金銭による物流システムの不備」と考えて
「共産主義」が生まれますが
現代のような高度な情報化技術がなく
金銭システムの不備を補うシステムや政治の民主化ができずに
「無意識に戦う事を望む精神文化である軍人文化」を継承する人々は
資本主義を否定し
「金銭システムの一部や階級システムを使うことを容認し平等を理想としながら否定する矛盾を抱えた」権威社会主義システムや
「金銭システムを肯定し階級システムも肯定し」資本主義のみを否定した権威全体主義システム
などを構築して争います
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2次大戦で「欲望による混沌」を否定した全体主義システムが排除され
冷戦で「平等の理想を自ら否定した」社会主義システムが矛盾で自壊して
現代では
人を戦わせるという意味で最適の
「理性で人間性を否定した階級主義」による暴力を
「欲望や悪徳を肯定して人間性を否定した」経済で操る権威資本主義が
争乱をシステムとして組み込む「戦争経済システム」を構築して
世界を動かすようになります
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「自由と平等と平和」という理想を根幹とした社会システムとは正反対のこのシステムは
善性を肯定する「平和運動」も「人道主義」も否定したシステムで
大量破壊兵器や文明破壊レベルの兵器のある現代では破滅主義に近いものなので
多くの人々がそれを正そうとし
功利主義の悪徳を糾そうとしますが
必要悪を戦わせ合うシステムの維持を望む人間が権力を握っているために
理想と悪徳の狭間に現実があるはずなのに
理想の反対語は現実であるという事を信じ込んでしまう人間も多くいます
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そういった誤魔化しを広めるための「愚民化政策」を廃し
教育による「科学的な賢人化政策」で
ソフィアのような子供を「幼児教育」で善性を育て
その後の教育で「知性と理性と悟性」を育て
理想と悪徳の狭間にある現実に対応できる大人にしていく事ができれば
新たなシステムも造れるのでしょうが
藤子不二雄の「流血鬼」のテーマのように
悪徳を愛する人によっては
それが「ディストピア」になるので
「勝ち組と負け組」や「上から目線」などという言葉を抵抗なく広める精神性を持つ世代では実現できないでしょう
けれど
あと数百年も文明崩壊を起こさなければ新しい段階に人類の精神文化も進めるのかもしれません
何せ、数万年前は洞窟に住む「毛無しの猿」の一種だった人類も
今の人類も精神をのぞけば同一の動物なのですから




