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>人権と言う概念が未発達で


>人権と言う概念が未発達で


概念が未発達という表現が少し気になりました。


「発達」という言葉は、学習と成長と成熟という生物の誕生から死へと向う一連の過程を指す言葉で


「自然に独りでにそうなっていく」という要素の強い言葉です。


つまり、自然発生や進化といったもので

聖書宗教的にいうところの「神の領域」について語る要素が強い表現です。


けれど

聖書宗教の「数千年前に現状の生物全てを神が創造したというオカルト」を否定する科学的観点なら

言葉や概念は、全て人間が発明したものです。



特に人権という概念は

倫理の人道的な扱いと混同されがちなんですが


自然に発達したものではなく

制度として明確な意図をもって発明されたものです。




だから

「発達」という言葉と「人権」と言う概念を組み合わせて

「まだ未発達だからしかたないんだよ」と戦乱を正当化するのは‘ 甘え ’に聞こえてしまいます。


「神の領域」だから、人にはどうしようもないというオカルトを信じることにによる‘ 甘え ’で依存に。


これは‘ 神が定めた運命 ’と戦う主人公には似合わない台詞です。


‘ 神が定めた運命 ’というのも‘ 唯一絶対の権威 ’に従属して奴隷のように生きろというキリスト教圏の考え方から生れた言葉ですが


宗教改革以前のキリスト教圏では

倫理をローマ国教会が解釈していました。


だから‘ 唯一絶対の権威 ’に従わない者は全て悪とされ


異教や異端を裁く魔女狩りなどが起こり

しかも、後にはそれが利権となったり出世の手段になっていきます。


そういった「科学的視点で見たモラルハザード」によって

自滅本能に根ざした行いが国家を破壊しかねない状況になって

新しい倫理の基準としてホッブズが社会契約説を唱えます。


こういった形のない発明は

精神文明の進歩なのですが物質文明重視の現代では

それが発明という考え方をしないように誘導されているようです。


つまり、「神の御導きによって人間社会は発達していった」という考え方です。


飽くまでも「自由と自尊と自律」などの自主性を否定した「権威の奴隷」でしかない人類という考え方です。


精神文明の発達を抑える事が

階級と血統支配による社会形態を維持するのに必要。


使い捨て型の欲望重視の資本主義社会から見ると

欲望の制御や循環型社会形態といった精神文明の進歩は

一時的に物質文明を技術的に衰退させるように見える。


戦争や争乱で生まれる利権が存在して

精神文明の進歩によって利権が消失するので既得権益が壁になる。


などの暴力原理の要因で

そういった精神文明の進歩は阻害されます。


要は

正義も悪も全ては人間の知性によって発明された概念で

概念は自然発生で発達したものでも「神」に押し付けられたものでもない。


それが人権という考え方が生まれた背景にあるわけです。


特に○o○○○○は神を信じない存在でしょうから「人権と言う概念が未発達」という考え方は似合いません。


それとも、実は「聖書宗教の名もなき神」という絶対的権威を使った無形の暴力で人間を支配できると信じてるのでしょうか?


となると

全て御解りで「あえて醜悪な主人公」を描こうとしているのかもしれませんね。



もしそうでないのなら

あげあしとりのつもりはないので「主人公らしい表現」にしたほうがいい気がします。


実に細かなことなのですが

「どうにも細かな事が気になってしまうのが僕の悪い癖で」(笑)



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