>誰かが命をかけて歪みを是正しなければ成り立たない『平穏』なんて、そもそもまやかしでしかないわ。 >たった一人を犠牲に『平穏』を取り繕う、今までの後宮を終わらせる
現実問題として、誰かが命を賭けて『戦争』を回避しなければいけない場合は多々あるのが
情けない事に『軍人文化』が浸透した現代の国際社会の在り方です。
そういう現実を受け止める陰謀から王家を護る一族の娘として
できすぎた故の行動なんでしょうねぇ。
『戦乱』に繋がる陰謀を匂わされたときの○o○○の反応を見ると、『軍人文化』の『英雄的性質』から生まれた『正義の味方』傾向が強いのでしょう
そして、○o○○を心配する女達……うん、ハーレムモノっぽいですねぇ。
『軍人文化』では
英雄は『権力者の生贄』的性質を持ち
多くの人々が
そういった人間を『心の美しい素晴らしい人』と感じるように教育されます。
それこそが「まやかし」で
「是正しなければならない歪み」
であるという話ですね。
ただ
そういった事が起こる社会背景や組織的性質を正しても
『軍人文化』の
『誰かが得をすれば誰かが損をする』『奪い合いのゼロサムゲーム』の考え方で動く人間達が戦争を招きます。
これは『軍人文化』の『兵站』を基とする『商人文化』の考え方で動く『資本主義経済』も同じ事で
地球人類規模の組織統一ができても
『英雄的犠牲』や『戦乱』や『虐殺』というものは
精神文化を変えなければ『いつかまた必ず起こる悲劇』として
未来に問題は残り続けます。
それを防ぐのがフィクションとしての創作物の在り方の一つで
そういった物語について考えられる人間を創るのが教育だとすると
実に教訓的な話でした。
もっとも昨今の幼児教育の不備で
そういった物語を『ただの奇麗事』としか感じられない読者もいるでしょう。
けれど
『』でくくられた『軍人文化に起因する概念』こそが人間の本質と考えれば
“ 自然によって淘汰される事を社会を創り助け合う事で免れる ”
という人類の生存戦略を否定し
“ 命を育む ”ことを基本とする“ 農民文化 ”が護り続けてきた
“ 善 ”や“理想 ”は
戦うための『正義』や『理念』にすり返られ
権力者にとって都合のいい『弱肉強食』で真似事の自然淘汰が行われてしまい
その結果、権力による殺人の共犯者とされてしまうのがいわゆる『現代社会の現実』です。
それに反発した人間も『軍人文化に起因する概念』で行動すれば『テロリスト』にでもなるしかありません。
結局、“ 農民文化 で生まれた概念”を
幼児教育と教育で精神文化を変えるしか『軍人文化』の妄執と過ちは正せないのでしょうねぇ。




