>包囲殲滅戦 >戦争に対する意識 >殺すのを躊躇えば殺されるかもしれない。 >そろそろ甘えは捨てなければな。
>包囲殲滅戦
>戦争に対する意識
>殺すのを躊躇えば殺されるかもしれない。
>そろそろ甘えは捨てなければな。
中世でもマトモな人間は「命に対する敬意」を持っているもので
組織犯罪者のような殺すか殺されるかしか考えない「覚悟のなさ」や「卑俗さ」は少なく
戦争とは「殺すための戦い」ではなく、目的達成のためのもので、自分の命をそのために使うというもので
「殺すか殺されるか」というヤクザのような殺し合いは
かなり本音で否定されていました。
何故かというと
口先だけの綺麗事ではなく
それをやってしまえば「社会的に地位が低い人間」と同等に見られるからで
それが身分制度のある封建社会の常識でした。
それが変っていったのは軍の上層部が実際の戦場に出なくなった近代の戦争で
「軍人を生業にする武家」から「戦争を商売にする商家」へと国家権力が移り
金儲けと利権拡張のためだけに
「国家に雇われた傭兵」である軍人が戦争をするようになり
前線に立つ実戦司令官ではなく
命や殺し合いの実感を持たない人間が軍の上層部に立ち
「命を数でしか見なくなった」時代の話ですから
この考え自体が、実際の荒事や殺し合いを知らず、命というものを実感できずに育った人間の思考なので
主人公が中世異世界の実際の戦場で何を見て考えるのかを描写するのは難しそうですね。
ベトナム戦争を題材にPTSDなどを取り上げた某作品などは複雑な心理描写がありますが、キリスト教圏だけあって宗教色が強いので参考に読むなら二次大戦の体験記などでしょうが、そういうシリアス方向にいくのかな?
少し軽めなら浦沢直樹作品などの戦争や殺人を扱ったヒューマンドラマ路線か?
「怪物」ならば「人には心がある事」など考えない描写でいいのですが
サイコパスやソシオパスでなければ
人間とは他者との共感なしには生きられないもので
「自分の心さえ思うようにはならない」という弱い存在ですから
それを描写しないとリアルな戦争を描くのは難しいので
残酷に描けば「怪物の話」になりがちで
そうでないのなら「夢物語」になりがちで
どちらにしろ現実を見ない「甘えた話」として
命というものの実感が描かれないために
命を軽く描写しがちになります
ミレ○ニアというキャラを「怪物性」の象徴にしたようなので
主人公の「人間性」をどう描くのか?
それとも「爽快感を演出」するために
「奇跡の物語」を描くのか?
どうなるのか先が楽しみです




