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掌編小説集9 (401話~450話)

流れる星

作者: 蹴沢缶九郎

広大な宇宙、確か地球という星だったと思うが、その星では、「流れ星が流れている間に願いを三回言うと願いが叶う」なんて、そんな話が信じられているらしく、俺はその話を元宇宙探索隊の一員であった亡くなった祖父から聞いた。聞いた当初は、「そんなバカな事あるものか」と笑ったものだが、いざ流れる星を目の当たりにすると、「そんなバカな事」でも試してみたくなるもので、きっと俺は節操がないのだろう。

ゆっくりと夜空を流れていく星に、適当に思い浮かんだ「幸せになりたい」なんて当たり障りのない願いを口にしていると、隣に立った彼女が不思議そうな顔で尋ねた。


「何をしているの?」


そりゃそうだろう、他星の習慣を知らない彼女からしてみれば、突然流れる星に向かい、独り言を言っている俺の姿など正気ではないはずだ。

俺は自身の行動が、祖父から聞いた地球という星の習慣である事を彼女に説明した。

すると、彼女はクスリと笑い言った。


「なんだ、そうだったの。地球なら、今流れている星がそうよ…」

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