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4☆その夜の王城

読んで下さり、ありがとうございます!


ブックマーク入れて下さった方、ありがとうございます♪(外されないように、頑張りますm(__)m)



今回は別視点。

第2王女エリザベッタの視点で、王家の人達を出しました。

勇者召喚で、いつもより慌ただしい1日を過ごした、王女エリザベッタ。


夕方の自室で、ようやく落ち着いて、お茶を頂く。



父王アレッサンドル

母の第1妃チェチェリアーナ

弟で第1王子のチェザーレ

母方の祖父で宰相のサルディーナ侯爵


家族との晩餐まで、まだ時間はあった。




◇◆◆◆◆◆◆◆◆◇




料理を準備した後、人払いをしており、部屋の外では親衛隊、近衛隊達が護衛している。


宮廷魔術師が風魔法で傍聴結界を張っているので、身内だけの、寛いだ雰囲気だ。


王達も、すでに他の貴族から報告は受けていたが、王女からの情報も聞きたがった。


晩餐をしながら、召喚勇者の様子を父王達に話す。


「…と言うわけです。

1人いた服装の違う女と、視線を集めていたグループ、その中にいた男が中心人物ですわ。」


私が自信を持って断言する。


「では、明日のスキル確認後に、その者らを取り込むか…」


「すでに魅了の使える者を、側仕えとして手配してあります。

また、隷属のできる者は陛下の護衛と、あの者らに宛がう部屋の周辺の警備配置に変更済みです」


父王が話せば、祖父宰相が阿吽の呼吸で話す。


互いに笑みを交わす。


人が見たら怯えるような黒い笑みも、私には心強さを与える。


祖父は平民ならば寿命を迎える年齢に差し掛かる。


しかし、その痩身は筋力であり、高い能力を示す長身の通り、寿命はまだ遠く、力強い生命力に溢れている。


宰相をしているだけあり、その権力、財力、頭脳で父王や正妃である母を支えている。


母が王妃になった事で、祖父のサルディーナ家、一族や配下の派閥は、より勢力を増している。


そして、自分の家系に連なる弟を、次王にする為に助力を惜しまない。


皆の言うように、勇者など、スキルが便利なだけの、ただの奴隷に過ぎぬ。


あのような小柄な者に、強力な力(魔力やスキルなど)があるのが、不思議なこと。


歴代王の記録がなければ、信じられないようなこと…


母が王家に嫁いでから、祖父の指令で、

忘れ去られた古い記録の中から、見つけ出した勇者召喚の事実。


それは、300年前の記録。


異世界勇者は、スキルを2~5個も保持していた。




◇◆◆◆◆◆◆◆◆◇




この世界では、能力のある者ほど、身長が高い。


また生命力も強く、長寿となる。


背の高さは能力の高さを分かりやすく示す。



貴族や能力のある者の身長は、女性で180センチ以上。


男性では190センチ以上になる。


寿命も100歳~120歳。


中には120歳を越える者もある。



対する庶民は、身長は男性180センチを超えない。平均160~170センチ程度。


女性は140センチ~150センチ程度。160センチを超えることは殆どない。


寿命は60歳~70歳程度。

およそ、貴族の半分程である。




◇◆◆◆◆◆◆◆◆◇




母正妃が


「隷属で、一度に奴隷にでもしてしまえば、管理が楽なのですが…。

万が一、その情報が伝わってしまい、他国や民衆が騒ぐと、非常に厄介ですわね。

それに抵抗力のある者がいても困りますし…。」


「やはり、当初の計画通りか。

魅了を使い、緩やかに言いなりにした方が、良いな」


父王が同意し、対応が決まった。



祖父宰相が孫姫エリザベッタに


「エリザには、あの中心人物の取り込み。

頑張って貰わねばならんな…」


と話す。



「大丈夫ですわ、お祖父様。

それにお父様も。

きちんと飼い慣らしてみせます」


そう、この魅了眼を使って。


私の魅了眼は、その能力を使用しても変化が無い。


国でも随一の能力である。



難しい話しが終わったとみた、弟のチェザーレが食べながら会話に入る


「何人か、女もいたんでしょ。

僕、新しい玩具(おもちゃ)が欲しいよ」


とおねだり。



母と祖父が視線を交わすと、祖父が答える。


「…すぐには無理だろう。

が、しばらくしたら、大丈夫だろう…。

…陛下?」



少し、考えるふりをして


「…そうだな。


直ぐに間引いては、不信に思われるかもしれんな。


しばらくしてからなら、2~3人。

間引いても、問題無かろう。

待っておれ」


父が同意した。



弟は、まだ13歳ながら180センチになる。


ガッチリした父に比べ、筋力が無いが、ふくよかで立派な、体格である。


今はまだ、甘えん坊の末っ子。


私達は、長子相続の慣例をかえて、彼を次王にと押す。


あの女や、あの女の娘を排除して。





その後も、和やかに家族の晩餐は続いた。






読んで下さり、ありがとうございましたm(__)m




国名や外国風の登場人物名を考えるのが、手こずりました。

人物名、感覚的につけました。フィクションですから、あたたかな心で、いろんな国風のチャンポンをお許し下さいませ。

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