私の可愛い妹
「ごめんね蒼。私が悪いから目を覚まして私を怒って」
可愛い妹の顔を撫でながら歌うように言う。
この子が眠っているのは私のせいだ。愚かな私の
私、桜山葵と桜山蒼は双子の姉妹だ。見分けが付かなかった。見分ける方法は雰囲気だけだった。明るい雰囲気でいつも笑っている、お姫様と言われているのが私。どんよりとした雰囲気を漂わせ無表情の、生霊と言われているのが蒼。
私は、あの子が羨ましかった。蒼はいつも誰かと一緒に居た。ある時は両親。ある時は私の親友。ある時は告白してきた先輩。
けど、それは私の勘違いだった。皆、蒼に暗示をかけていた。
「葵はあんたの姉じゃないのよ」 「妹面すんじゃない」 「あんたは葵に危険が及ばないように生まれてきたんだ」 「あんたは葵の為に生まれてきたんだ」 「葵の身代わりなんだよあんたは」 「早く消えろよ。彼女の妹がてめぇって俺は結婚したくねぇし」
私はそれに気が付かなかった。だから私はあの言葉を信じてしまった。
<蒼は、あんたの言う事ならすべて聞くんじゃない?><代わりに消えてとか何のために生まれてきたのとか言ってみれば>
その言葉を信じた結果、
<双子の・・たった・・一・人の・お・ねえ・・・・ちゃん>
ドサッ
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
私は妹を失った。
いや、蒼は死んでいない。すぐに誰かが呼んだ救急車に運ばれて行った。そこまで深く刺していなかったらしい。そのため、助かったが意識が戻るか分からない。今も管に繋がれている。
私は、もう人が信じられなかった。
蒼が倒れた後、蒼に縋りつく私に真実を教えてくれたのだ。
「やっと消えようとしたんだ」 「さっさと消えればいいのに」 「妹面をして恥ずかしくないのか」 「この世にあんたを愛している人なんていないのに」
私が初めて聞く本心だった。私には蒼が悪いと言っているのに、蒼に対しては存在否定。
私の周りには信頼できる人間が居ないと分かった。
だから私は、ここに誰も入れていない。今の私が蒼に対して出来る懺悔の印だから。
だから私は謝り続ける蒼がいつか目覚めるように
蒼がいなくなったらこの世に未練なんてないもの
全てを壊してあげる
だから蒼 私を許さないで
大好きだから
次は、妹を愛していた人 こちらの方が考えが怖いです
ではPlease look forward to it




