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No.751.スパイ
デートおあずけになったから
街をぶらぶらしてた
普段とは格好違ったから
一瞬目を疑ったけど
君を見つけた なんか胸騒ぎ
そんなはずはない おもうけど気になる
後をつけてみよう
地下鉄の改札口前 革ジャンの男が手を上げ
キスをした まるで悪夢 逃げるように僕は立ち去った
今まで過ごした時間は仮初
嘘の思い出なのか
なにかが 轟音をたてくずれてく
現実に耐え切れぬまま
つぶされる 今僕を笑う奴は
地獄をみるだろう 問い詰めるべきなのか
目の前から消え去る
どーするべきかわからない スパイなんてしなきゃよかった
真実がこんなにつらいなんて スパイなんてしなきゃよかった