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北斗の拳考  作者: 宇占海
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ラオウ・トキ考 後編

 これで矛盾はだいぶ解消されたことと思うが、まだ解せないことがある。

 一体、この父親は、リュウケンとどんな約束をしたのだろうか?


「わたしが養子の約束をしたのはひとり

ふたりはいらぬ」

とリュウケンは言った。


 ということは

「ラオウ・トキのうち一人をリュウケンの養子とし、もう一人は崖から突き落としたまま見捨てる」

という約束だったのか?

 そんな約束で父親が納得するはずがない。

 どう考えても

「ラオウ・トキのうち一人をリュウケンの養子とし、もう一人については、どこか然るべき所へ預けるとか、何らかの措置をとる。見捨てはしない。」

という約束だったとしか思えない。

 そうでなければ父親が納得しないだろう。


 つまり、リュウケンは最初から二人を見捨てないつもりだったのだとすれば、あの「崖突き落とし事件」の見方も随分変わってくる。


 リュウケンが二人を崖から突き落としたのは、

リュウケンが冷酷だからではない。

 ラオウ・トキの二人は子どもながら、

常人離れした頑健な身体をしてるから、

崖から突き落としても死なないと判断し、

あえて突き落としたのだ。


 二人を崖から突き落とした後、

リュウケンは崖の上で待っていたが、

二人がはい上がってこないので、

「獅子の子とは、なかなかいないものよ」

と言って立ち去ろうとしたが、

これも二人を見捨てたのではない。

 回り道して崖の下に降り、

二人を助けるつもりだったのだ。


・・・うう、書けば書くほど説明が苦しくなっていく・・・。

 こんな無理な解釈を重ねなくても、単純に、

北斗の拳の作者が後から設定を変えて、

ラオウたちが修羅の国から来たことにした、

ということで良いのではないか。


 だったら今までのは何だったんだ!と言われそうだが、仕方がないのである。

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― 新着の感想 ―
 少年ジャンプの漫画には毎週の締め切りに合わせて勢いで描かれている作品もありますから、最初のお話から細かく読んでいくとボロボロ矛盾や未回収の伏線が出てくるケースは多いのですが、それを敢えて「実はこうな…
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