13/47
拳王侵攻隊考
拳王侵攻隊は拳王軍の部隊のひとつである。
マミヤの村を襲って一時占領したのは彼らであり、また、この部隊の隊長は、戦う時に火を吹いて相手を攻撃するのが特徴である。
ここでは、この拳王侵攻隊の素性について考えてみたい。
まず、隊長が火を吹くことから、彼らは火吹き芸の芸人一座が悪党化したものと考えられる。
彼らは真っ赤に焼けた鉄の舞台を用意し、その上に人を投げ込んで焼き殺すという非道を働いていたが、その舞台も本来は、自分たちが芸を見せるためのものなのだ。
また、彼らは村を占領した後、村人たちに対し、身体に焼き印を押すことを強要していた。
これも焼き印を押した人間に、後で火吹きショーのチケットを無理やり売りつけるつもりで、目印をつけようとしたのだろう。
ここでレイが来て拳王侵攻隊を退治しなかったら、村人たちは泣きながらショーのチケットを買わされていたのに違いない。




