初めに
ここでは、1980年代に週刊少年ジャンプで連載された漫画「北斗の拳」について、いろいろ書いてみたいと思います。
「北斗の拳」を知らない人のために一応説明しておくと、「北斗の拳」とは、核戦争で文明と秩序が失われ、暴力が支配するようになった世界で、伝説の暗殺拳「北斗神拳」の伝承者ケンシロウが悪と戦うという話で、当時の少年ジャンプの代表作のひとつと言われています。
この作品に登場する、個性溢れる数多くのキャラクターたち ー その中には、出てきてすぐにケンシロウに倒されて出番を終えるような脇役も多いわけですが ー について、作中で語られない彼らの横顔というか、人物像などを想像して書いてみたいと思います。
なお、作中の事実関係については、北斗の拳の原作に描かれた情報のみを手がかりに書くつもりです。
(北斗の拳は後でテレビアニメ化され、その後も多くの関連作品が作られていますが、それらアニメや関連作品は、原作と設定が少しずつ違っている場合もあるので、それらは原作とは別の作品とみなし、ここでは参考にしないことにします。ただし、必要に応じてアニメ版に言及することはあると思います。)