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フィニティ・フレインは山を下りて何を思うのか  作者: 鳥羽 こたつ
エピソード4

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EP4-19 - 発言の食い違い

「……何か用?」


 ショージュという女生徒はフィニティ達を見ると、その穏やかな外見からは考えられないほどに不機嫌な表情を浮かべた。加えて彼女は自らの気持ちを全く隠そうとせず、睨みつけるような目で一同を見つめる。


「おー怖い怖い。そう邪険に扱う出ないわショージュよ」

「そうです。あたしたちは昨日のことについて聞きたいだけで」

「ワイル君が言っていた通りよ。昨日はそこの人がミスをして魔法が暴発しただけ」

「やれやれ、話が進まんな」


 ワイルもショージュも頑なにこちらに協力しようとしない。それどころか、彼らはフィニティ達のことを不自然なまでに邪見に扱っているように感じられた。

 そこでエリーは思い出す。彼らは大会に向けた準備で忙しいと言っていたが、だとしたら何故昨日はリーバと一緒にいたのか。リーバが言うには古代魔法を見ることができたら古代魔法の研究会に入部すると言っていたらしいが、今の彼らの様子を見ている限り入部する気は全くなさそうに見える。またリーバが適当なことを言ったのだろうか。それとも、やはり隠された何かがあるのではないか。


「ワイルさん。ショージュさん。一つ聞きたいんですけど」

「ふん、答えるつもりは……」

「そもそも何故、古代魔法が見たかったんですか? 忙しい貴方たちがこんな魔女と関わっている時間なんてないと思いますが」

「……」


 二人はエリーの問いに対して何も言わずに黙り込む。こんな魔女と扱われたリーバはやや不服そうな様子だったが、彼女がいつも通り軽口を叩くより早く、エリーは話を再開し始めた。


「それにリーバから話を聞きましたが、どう見ても貴方たちが古代魔法研究会の方に入部するとは思えません」

「そんなことはない、ボクは古代魔法さえ見せてくれれば入部を検討していた……」

「何故ですか? 魔法大会の練習に集中したいと言ったのは貴方ですよね。なら他の部活に入る暇なんてないはずですよね?」

「それは……」


 ワイルは何かを言いかけ、だが口に出さずそれを飲み込んだ。エリーはその様子を見逃さなかった。やはり彼らは何かまだ隠している。

短いうえに更新が遅れました……。

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