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フィニティ・フレインは山を下りて何を思うのか  作者: 鳥羽 こたつ
エピソード4

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EP4-8 - 放課後のご褒美

「……いや、わからないし。ご褒美ってどういうことですか」


 勿体ぶった言い方をした二人に対して、エリーはやや苛立ちの感情を込めた声で返した。今は昼休憩の時間なのだからさっさと話を進めてもらいたいものだ。その苛立ちを感じ取ったのか、センは少々宥めるような口調で話し始める。


「クラブ活動は授業とは違って、比較的生徒たちが自由に行動できるだろう?」

「そうですね」

「クラブ活動の中には魔法に関する研究をしているものもあるよな?」

「ほら、古代魔法のやつとか」

「あぁ……」


 そういえばフィニティと初めて出会った時、彼女が古代魔法の本を手に取っていたことを思い出す。あの本は古代魔法研究会のものだった。


「その中には実践的な魔法を使うクラブ活動もあるじゃないか。そういったところにフィニティが入会すれば」

「……あ、そういうことか」


 一部のクラブ活動では、魔法実験室での魔法の使用が認められている。そのクラブに入部すれば、彼女は放課後に思う存分魔法を扱うことができるはずだ。慣れない座学で疲れていたとしても、一日の中で思いきり発散する時間があるとしたら、それをご褒美に勉強を頑張ることができるのではないか。センとシャータはそういうことを言いたかったらしい。


「それに座学も受け続ければ体が慣れていくはずだ。そうすれば特別扱いをしなくてもフィニティは学校生活に馴染んでいくはずだよ」

「一理ありますね」

「まぁ、今のところフィニティの意見を何も聞いてないけどね」


 当のフィニティは未だにぐったりした様子でエリーの背中におぶさっている。話をするとしたら、それこそ放課後の落ち着いた時間の方が良さそうだ。それに実際にクラブ活動が行われている様子を見た方が、彼女も皆の意見を理解できるだろう。一先ずフィニティには残りの午後の授業を受けてもらい、その後に話の続きをすることとなった。


「ところでこんな様子のフィニティですが、残りの授業はちゃんと受けられますかね?」

「まぁ、大丈夫だろう。……多分」

投稿できていなかったことはあったけど、投稿日のミスは初めてだったな……。

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