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フィニティ・フレインは山を下りて何を思うのか  作者: 鳥羽 こたつ
エピソード4

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EP4-7 - つまりはそういうこと

 クラブ活動。

 別名、部活動とも言われるそれは、教育活動には含まれていない学校教育の一つだ。生徒たち自身が自らの興味がある分野の知識を深めるために、同志を集めて結成する活動。……それがクラブ活動だと、生徒手帳には書かれていた。

 センはそんなクラブ活動をフィニティに勧めた。何故そうしたのか、その意図はフィニティに伝わっていなかった。そもそも入学前にちゃんと資料を見ていなかったフィニティは、クラブ活動という言葉自体を理解していなかったのだ。


「クラブ活動って、それで今のフィニティの環境が変わるとでも?」


 そんな当本人(フィニティ)に代わって質問を返したのはエリーだった。彼女の疑問は尤もだ。クラブ活動は生徒の成長に繋がるものの、今のフィニティの状況の改善に繋がるとは思えない。純粋な疑問から、エリーはセンに質問を返すのであった。


「あぁ。クラブ活動中は基本的に生徒の自主性が重んじられている。しかしそれは、活動中は生徒が魔法を使っても問題ないということだ!」

「……意図が理解できません。チャーティー先生、回りくどいことは言わないでください。つまりどういう――」

「ん、なるほど?」


 センとエリーの会話の間に入ったのはシャータだった。彼女は親友のエリーを置いてけぼりにし、一人で納得した様子で話を進め始める、


「クラブ活動は主に放課後に行われる。放課後ってことは、当たり前だけどすべての授業が終わった後だ」

「あぁ。そういうことだよ、シャータ」

「ちょっと待ってください。二人で納得しないで。つまりどういうことなんですか?」


 通じ合ったセンとシャータの二人はにっこりと笑みを浮かべてこう言った。


「フィニティに授業の後のご褒美をあげるってことさ」

予約掲載日が一週間ずれてました……。

元々5/5、5/6で投稿しようとしていたので、二話投稿してます。

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