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フィニティ・フレインは山を下りて何を思うのか  作者: 鳥羽 こたつ
エピソード4

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EP4-2 - 初めての前に

――――――


「やぁフィニティ。時間通りによく来てくれた」


 翌日早朝の出来事。

 事前にセンから呼び出しをされていたフィニティは、他の生徒よりも早く学校へとやってきていた。その目の下には隈ができており、時折こくりこくりと船をこいでいた。


「夜更かしでもしたのか?」

「楽しみで、眠れなくて……」


 人生で初めての学校生活。それどころか同年代と共に何かをするということすら初のフィニティは、何をするかを考えるかだけで興奮してしまう。更には彼女が最も興味を持っている分野である魔法について学べるときた。そんな状態で眠りにつけるわけもなく、気が付けば約束の時間となっていた。


「確かに、山にいた時から楽しそうにしていたものな」

「……それで、なんで呼び出したんですか?」


 事前にやっておくべきことや読んでおくべき書類などは、エリーとシャータに協力してもらい対応は済んでいた。制服などの持ち物の準備も済んでいるため、あとは他の生徒と同じように教室へと向かうだけ。そのはずだ。


「先に紹介しておきたくてね」


 疑問を聞いたセンは答え合わせをするために席を立ち、一人の女性を連れてくる。眼鏡を掛けて切れ長の瞳をしており、真面目そうな印象を受ける女性だ。その女性に対してフィニティは既視感を覚えた。あれは確か、センに連れられて初めてマージ・モンドへとやって来た時、そして教員室へとやって来た時にすれ違ったような気がする。


「特別枠クラスの担任のフレムーだ。つまり、君の担任ということになる」

「フレムー・ネガメノです。よろしく、フィニティさん」

「あ、はい。フィニティです。よろしくお願いします」


 フレムーと名乗るその女性はセンの紹介を受けた後、フィニティに対して手を伸ばした。握手を求められたフィニティはその手を握り返し、簡単な自己紹介を行った。


「……そう。同年代の人と一緒に生活するのは初めてなのね」

「はい、山ではじっちゃんとばっちゃん以外の人がいなかったので」

「センから聞いてるわ。二年前から一人だったんでしょ?」

「そうなんです。だからこうやって周りにたくさん人がいるのが不思議な感じです」

「わかったわ。多分困りごとも出てくるでしょうけど、何かあったらわたしかセンに相談してね」

「わかりました」


 返事をすると同時に、フィニティはちょっとした違和感を覚えた。違和感の原因はセンの様子だった。これまで見てきたセンと、今フレムーと一緒にいるセンとでは様子が異なっている。上手くは言えないが、リラックスしているように思えた。そうして訝しげに二人を見るフィニティだったが、人生経験の少ない彼女には答えを出すことはできなかった。

 始業の時間が近づいてくる。授業の時間に遅れないためにも、フィニティとフレムーは特別枠クラスの教室へと移動することとした。

フレムー自体はEP2-7に名無しで出ています。

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