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フィニティ・フレインは山を下りて何を思うのか  作者: 鳥羽 こたつ
エピソード11

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EP11-12 - 策がまとまる

「次にドアンドをおびき寄せるための場所についてじゃが、なるべく広いところが良いじゃろう」


 ゲシハーが言うには、狭いところだとドアンドが自分たちに襲い掛かって来たとき、一般人の避難が済む前に被害が出てしまうだろうということだった。その意見を汲み取ったスーンは、場所は自分が後ほど探すと伝える。


「あとは当日までの告知の仕方なのじゃが、すまんがこれもスーン殿たちに任せたい」

「ええ、わかっています。マージ・モンドのイベントとして告知いたしましょう。セン、君も手伝ってくれ」


 理事長の言葉に頷くセン。そしてゲシハーはイベント当日、ドアンドと相見えるときの話をし始めた。


「当日は警備を強めつつ、フィーに表に立ってもらい、魔法を披露してもらう」

「わかった。大丈夫!」

「大丈夫ってフィニティ、貴女空間を創る魔法なんて使えるの?」


 自信満々に答えるフィニティだが、彼女が空間生成の魔法を使用しているところなど見たことがない。心配したエリーの言葉に対し、フィニティはブイサインをしながら答えた。


「大丈夫です。多分、似たような魔法は使ったことがあるので!」

「ええ、心配しないでお嬢さん。フィニティにはわたしたちがつきっきりで魔法を教えるわ」


 フィニティの言葉に補足を加えたのは彼女の祖母、サオエルだ。サオエルは優し気な笑顔を見せてエリーたちを安心させる。


「勿論、見学に来るであろう一般人の方々の安全が第一じゃ。そのうえでワシらはワシらを守るために策を練る」


 告知をしてイベントを行う以上、ドアンドとは何の関係がない市民も集まる。間違ってもその方々に被害が加わらないよう、警備の配置や罠の設置を行うとゲシハーは言った。その罠とは何なのかとスーンは問いかけたが、それはイベント会場の広さによって考えるとゲシハーは言った。


「ということは、まず行わなければならないのは会場を探すことですかね」

「うむ。それがわかり次第ゲシハー殿に伝え、イベントの告知をする、といった流れだろう」

「あとはあたしが空間生成の魔法を使えるようになればいいんですよね!」


 ようやく話がまとまった。あとはドアンドと戦うため、準備を進めるだけだ。

 今日は解散し、各々ゆっくりと休むこととなった。フレイン一家は転移門を使い、久しぶりにヤクノシュ山の小屋へと戻ることにした。

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