表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ロードワーク

作者: かき氷

その日の朝は霧に蔽われていた

ウォーミングアップをして、闇の彼方へと走り出す

空気は冷たくひんやりと、そこは――――異界だった



太陽のない月の世界

霧に蔽われた世界

空に瞬く原始の光が大地へと降り注ぎ、後は人の手による贋作の灯火だけが行く末を照らす

幻想の中へと人々は想いを馳せて、今は常世の理だけが世界を支配する

わたくしが、ただ静寂に一人



今日の欠けらが溢れ出し、情景は緩慢に変わりだす

凍った時が動き出し、静けさが東より溶けてゆく

暖かさと共に来るは今日

繰り返される世界の始まりが、この星の完成度を再認識させる

暗い冬が終わりを告げ、そして春が訪れた

スタート地点に戻った時、世界は完璧な日常となる



朝の空気、大きく吸う


清々しく、爽やかだった


そして私は――今日へと――――想いを向けだした

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ