第68話 魔王カイス
今回は魔王カイスに会いに行くぞ!!
よかったら見てね!
天界ハー二バルに着いたロッサ達は使いの天使達と別れ、天界を散策していた。
ロッサ「ほぇぇ。すごく綺麗な場所だなぁ。」
マナ「そうね!でも、逆に何にもなくてなんだが暇しそうね。」
天界ハー二バルは草花や木々が生い茂って良い所であるのだが小さな町が西と東にあり、中央に魔王カイスがいると思われる城がドーンとそこにはあった。
グローリ「あれが魔王カイスのいる城じゃねぇか?」
アリッサ「ロッサよ。まずあそこの城に行ってみないか?」
ロッサはアリッサの提案に乗り、早速中央にある城に向かって歩き始めた。
道中に天界ハー二バルに住んでいる天使たちが続々と出てきて人間や亜人が珍しいのだろうかジロジロとロッサ達を見に集まってきていてロッサ達は少し鬱陶しいと思いながら城へと向かっていった。
城の前にたどり着いた時そこにいた城の兵士だろうかその天使に止められた。
兵士「お前達がカイス様の言っていた人間たちか?」
ロッサは多分そうだろうと思い「た、多分そうです!」と返答した。
マナ「多分ってなによ!私達が招かれたんでしょ!」
ロッサはマナに少し怒られてしまった。
そんな痴話喧嘩を見終わった後に兵士は言った。
兵士「よし!カイス様がお待ちになっているはずだ!私についてこい!」
そういう兵士にロッサ達は大人しくついて行った。
すると……
兵士「え、えぇぇぇぇぇぇぇカイス様がいないだってぇぇぇぇぇぇ!」
何故か城の中には魔王カイスの姿は無かった。
マナ「自分から招いておいていないとか失礼じゃない?!」
ロッサ「まぁまぁ。」
ロッサは怒っているマナを落ち着かせて魔法探知で辺りを探ってみた。
すると場所的には天界の北の方に強いオーラを感じるのでそこにいるとロッサは感知した。
ロッサ「なんか天界の北の方角にいそうなんですけど……」
兵士は「またか…」と呟くと、ロッサ達に謝罪をしながら魔王カイスのいる北の小さな小屋に行って欲しいと言われ仕方がなくそれに従うロッサ達だった。
ロッサ「魔王カイスは何やってるんだろ……」
グローリ「兵士によると結構な頻度でそこに言ってるんだろ?落ち着くんじゃねぇか?」
アリッサ「落ち着く場所は大事だな!」
ロッサ達は話をしながら中央の城から徒歩で30分ぐらい北の方角に歩くと丘が見えてきてそこに小さな小屋があるのを確認した。
マナ「きっとあれよ!!行きましょう!」
突然走り出すマナにロッサ、グローリ、アリッサは続けて走り出した。
ロッサ「待ってよぉ!」
グローリ「空で走ると息が切れやすいなぁ。はぁはぁ。」
アリッサ「天界だからな。空気が薄いのだろう。私は空に住んでいたからあまり気にしないが、ちょ、待つのだぁぁぁ」
アリッサが少し遅れ気味だがマナに追いつき小さな小屋に着いたロッサ達は一息ついたあとドアの前に立ちノックをした。
すると中から女性の声が聞こえてきた。
???「来たようね。どうぞ中にお入りになって」
ドアを開けるとそこには女の天使が椅子に座っていた。
ロッサ「ま、魔王カイスってあなた?」
カイス「いかにも、魔王カイスとは私のことだ。よろしく。」
マナ「魔王カイスって女の人だったのぉ?いかにも男みたいな名前だったじゃない!」
マナは驚きつつその場でひっくり返った。
不敵な笑みを浮かべる魔王カイスは何を考えているのかは誰も分からない。
マロン「女の人かぁ。びっくりだね!」
次回へ続く……
まさか女性の魔王だとは思わないよねぇ
次回もお楽しみに!