第52話 元魔王
今回はエルフの村を出ようとするところにあいつが!!
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一晩休んだロッサ達は新たなる旅に向けエルフの村で準備をしていた。
すると、大森林の天候が悪くなり何やら嫌な天気になってしまった。
ロッサ「い、嫌な予感が……」
ロッサの嫌な予感は当たったのだ。
なんと、雷と共にまた魔王ノーティカがやってきたのだ。
ロッサ「また来たのかよぉ。」
マナ「懲りないわねぇあいつも。」
すると魔王ノーティカは村人に槍を向けて叫んでいた。
ノーティカ「ロッサという人間がここにいるはずだぁ!どこにいるか教えろぉぉぉ!」
それを聞くと村の皆は戦う姿勢をとった。
ノーティカ「私の言うことが聞けぬということか……面白い。皆殺しだぁぁぁ」
「待ちなさい!!」
その声に魔王ノーティカはどこからかする声に一瞬で体が止まった。
奥の道から村長のマクティスがやってきたのだった。
マクティスの姿を見た魔王ノーティカは汗が止まらず少し震えていた。
ノーティカ「な、なぜお前がここにいる。お前は魔王をやめた後死んだんじゃなかったのか。」
マクティス「平和に暮らすためには死んだことにした方が楽だからですよ。おかげでこの時代まで生きていますがね。」
魔王ノーティカとマクティスの会話から察するに村長のマクティスは元魔王だということに皆は驚いていた。
ロッサ「も、元魔王だってそんなの聞いてないよ?」
マナ「エルフの魔王っていたんだぁ!」
アリッサ「我が種族の魔王か、見ものだな。」
グローリ「ほぇぇぇ」
マクティス「確かにここにはロッサという人間がいますがあなたの所へ簡単に差し出すほど私達の口は軽くないですよ。」
魔王ノーティカは後退りをする。
ノーティカ「ぐぬぬ。私は現に魔王なのだ!この魔王に勝てるものなどいないのだぁぁぁ!!」
魔王ノーティカはマクティスに向かって突進してくる。
マクティスは何かを唱え地面の下から木の根っこの様なものを魔王ノーティカの体に巻き付けて動きを防いだ。
マクティス「やれやれ昔から変わっていませんね。頭に血が上るとあれこれ構わずに襲いかかるのは。」
そう言うとマクティスは風魔法を唱えると、超巨大な竜巻が魔王ノーティカを襲う。
その竜巻の中で魔王ノーティカはもがき苦しみそのまま竜巻の勢いで遠くに飛ばされてしまった。
キラン
ロッサ「飛んでったぁ。」
あまりに一瞬の出来事にロッサは唖然としていた。
アリッサ「エルフの元魔王強すぎるな。」
マナ「魔王ノーティカを一瞬で飛ばしちゃったわよ!」
グローリ「ここにもバケモンがいたもんだぁ」
ロッサはマクティスの元へ駆け寄る。
そしてマクティスが元魔王ということを聞いてしまったので聞いてみたところ、今から700年前ぐらいに1度魔王になってみたのだが魔王になってもエルフ達を守るためには意味がなかったという。
ロッサ「だから、魔王を辞めたと……」
マクティス「えぇ。ひっそり暮らしてた方が危険は少ないですからね。争い事はめんどくさいですしね。」
アリッサ「マクティス様!私もあなたみたいに強くなれますでしょうか!」
突然会話に割って入ってきたアリッサ。
するとマクティスは軽い助言をアリッサにしてくれた。
マクティス「あなたは、見たところまだ若いご様子。沢山の経験をしていきなさい。あらゆる経験をすれば自然と強くなりますよ。」
アリッサ「ありがとうございます!頑張ります!」
マナ「ちなみになんだけど、アリッサの年齢知らないんだけど…」
アリッサは今更感があったが教えてくれた。
アリッサ「あぁ、マナと同じくらいの歳だ。120歳くらいかな」
ロッサ「そんなに言ってたの!!」
アリッサ「そんなにってやめろ人間からすると年老いているだろうがエルフだと若いんだ。」
マナ「ほ、ほぼ同い年でそのむ、胸の大きさ。」
マナは自分が負けたと思い肩を落とした。
ロッサはマクティスが元魔王だということで戦いたくなってしまっていた。
ロッサの見立てでは魔王ゾールと同じぐらいかあきらかに魔王ノーティカよりも強かったためそれぐらいだと感じていた。
ロッサ「マクティスさん!僕と戦ってください!」
マクティス「私が元魔王と聞いて戦いたくなりましたか?」
ロッサ「はい!今の自分がどれだけあなたに通用するか試してみたいのです。」
マクティス「いいでしょう。では剣で相手をしてあげます。」
そう言うと風の魔法で剣を作り出したマクティスは構えた。
ロッサも刀を取り出し構える。
三人「ゴクリ」
他の三人はそれを見守るかのようにして遠い茂みに隠れていた。
ロッサの実力は通用するのかどうか楽しみである。
マロン「強そうだなぁ」
次回へ続く……
まさか村の村長マクティスが元魔王だったなんて
次回は戦いますよォ
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