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HOLLOW TESTAMENT (ホロウテスタメント)  作者: 山悠
旅立ち編
5/85

第5話 大きな仕事

やっと初クエストを終えたロッサに新たな任務が舞い降りる

見てね

1夜経つと外が騒がしくなっていた。

人々が騒ぎ立てていた所にグローリが慌てて部屋に入ってきた。


グローリ「お、おい!!大変だ!王都のSランク冒険者がやってきたぞぉ!!」


なんでかは知らないが王都からSランクの冒険者で、見た目が可憐でクールそうで腰に剣をおろしている女がエルサドールの街にやってきたのであった。


すると、宿の前に立ち彼女は言い放った!


女「この宿に巨大なトロールを倒した冒険者がいるはずだ!!早く出てきてくれないか!!」



そう言うと、ロッサを呼んでいるらしくグローリが早く表に出ようぜと急かしている。

早々に宿の外へ出ると、大声で叫んでいた女と目が合った。


女「お前がトロールを倒したという者だな!そのオーラで分かる。なかなか強いではないか。」


ロッサの体からオーラが出ているらしい。

そんなことはどうでもいいとロッサは思いつつ彼女に返答した。


ロッサ「ぼ、僕達がトロールを倒しましたけど、何か用があるんですか?」


そう言うと彼女は自分の名前を名乗った。

名前はエリカという。

金髪の彼女はそう言うとロッサをスカウトに来たと話す。なんのスカウトか疑問に思ったロッサ。


ロッサ「ス、スカウトってなんのスカウトなんですか?」


エリカ「王都ステイルの国王様の護衛だ。本当はSランクの冒険者がやるのだがギルドの噂でな、なんとAランク超の巨大なトロールをGランクの冒険者が討ち取ったというではないか、それならばと私の目で見てみて見込みがあるのなら私から推薦しようと思うのだ。」


とまぁ、そんなことらしいがロッサは初のクエストをクリアした翌日にこんなデカい仕事を頼まれるとは思ってもいなかったので驚きが隠せないのと同時に、困惑していた。


ロッサはマロンに聞こえる程度の声で相談した。


ロッサ「ど、どうしようあまり目立ちたくないのにすごいことになってきちゃったぞ」


マロン「うーん。でもまぁ、名を売るんだったら受けてもいいんじゃない?ここは逆に目立っていこうよ!」


と、マロンに助言を貰ったロッサは渋々依頼を受けることにした。


それでわと、エリカが乗り込んできた馬車にロッサ達は乗り込み王都ステイルへと向かっていったのであった。


馬車に乗り込んで2時間ほど飛ばすと王都が見えてきて、エルサドールの街より数百倍の大きさで壁に囲まれている大きな国だった。


王都に着くとすぐさま王様の所へ行き挨拶をした。


王「お主たちが今回護衛をしてくれると言う冒険者達か、護衛が成功したあかつきには盛大な報酬をさずけようではないか!頑張ってくれたまえよ」


一同は跪き王様の言葉を聞き終わると城を出て来たるべき時間まで休息に着くのであった。


ロッサは気になっていたのだが護衛は何人でやるのかとエリカに聞いてみた。

すると、エリカにロッサ、ついでにグローリが付いてきていたのでこの3人で護衛をするらしい。


ロッサ「え、王様を護衛するのに3人だけ??」


エリカ「あぁ、そうだ今回は遠い遠征ではないからな、本格的な護衛は3人だが、王直属の兵士は周りに数十人いるからな安心していいぞ!!」


ロッサ「良かった!流石に3人だけではないよね!荷が重すぎるよ!」


そんなに緊張することは無いとエリカに言われたが王様の護衛など初めてなので緊張する他なかった。


すると話は変わるがとエリカに話しかけられおもむろに演習場へ連れていかれ魔法の適正が他にもあるのでは無いかと見抜かれていたロッサ。


前にも話したがロッサはこの世にある7属性の魔法の適性がある。

それをエリカは悟ったのである。


エリカ「この結晶を軽く握って魔力を注いでみよ。そうすれば使える魔法の属性に色が変わるはずだ。」


ロッサ「こ、こうですか?」


結晶を軽く握るとすぐさま7色に結晶が光り輝きエリカは驚いた。


エリカ「な、なんと全属性使えるとは、何者なのだお前は!!王宮魔術師でも4属性が限界だと言うのに!」


エリカ「はっはっはっ!なかなか面白いでは無いか!私は貴様に興味が湧いてきた!私と1つ戦って見ようではないか!どちらが強いか確かめたくなった!さぁ、剣を抜くがいい!」


そう言うと顔に笑みを浮かべながら剣を抜くエリカ。

まあ、いいかとロッサも剣を抜く。


すると、同時に1歩踏み出しものすごいスピードでぶつかり合う。

カキンと金属音が鳴り響き激しい戦いが繰り広げられているさなかロッサはまだ力のほとんどを隠していた。


それを感じとったエリカはこう言った。


エリカ「本気でやれぃ!!情けは無用!行くぞぉ!」


確かに本気でやらないとエリカに失礼だと思ったロッサは次の一撃で決めようと決心した時彼女もまた一撃で決めようと剣技を繰り出そうとしていた。


エリカ「剣技!!鋼斬鉄!!」


上から振り下ろされた剣に白いオーラが纏われている。

その剣の太刀筋をロッサは上手く受け流し、エリカの剣を飛ばした。

すぐさまとてつもない速さで剣をエリカの喉元に突きつける。

その一瞬の出来事にエリカは驚きを隠せずにいたが、素直に負けを認めた。


エリカ「いやぁ、まさか私の剣技を軽々と受け流すとはな、さすがに参ったこれからはロッサと呼ばせてもらうぞ!!変わりに私の事をエリカと呼んで欲しい!!」


ロッサは彼女の手を取り


ロッサ「よろしく!」


と言い、お互いの強さを確かめあった途端後ろ側からガサガサと音が聞こえてきて、出てきたのは一部始終を見ていたグローリだった。


グローリ「いやぁ、すごかったなぁ。まさかSランクの冒険者に勝っちまうなんてよ。俺もちょっくら手合わせしてくれねぇか!!」


エリカは快く了承しグローリと戦ったがさすがにAランクとSランクでは力の差は歴然。

為す術なくあっという間にやられてしまったグローリ。


グローリ「ぐはぁ。やられちまったぁ!強えな!」


エリカ「あなたもセンスはいいですが鍛錬が必要ですね」


そんなことをやってお互いに力の強さを確かめあい王様の護衛の時間まで待機するのであった。



次からは王様の護衛ですよ!!

そういえばどこに向かうのか明かされていませんねぇ

どこに行くんでしょう

それは次回わかると思います笑

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