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HOLLOW TESTAMENT (ホロウテスタメント)  作者: 山悠
旅立ち編
4/85

第4話 巨大なトロールとの戦い

初めてのクエスト!!

わくわくしますね!

グローリの言いなりで初のクエストに挑むことになったロッサ達はさっそくクエストの目的地に向かっていった。


クエストの目的地はエルサドールの街の南東にあるトンネの村。


小さな村で討伐対象の巨大なトロールが村で暴れては消え暴れては消えての繰り返しで困っているという。


グローリ「ここからトンネの村はそう遠くない!さっさと片付けて報酬を頂こうぜ!」


そうは言うが一応この依頼はランクAのクエストだ。

慎重に行きたいと思うロッサに対してグローリはお構い無しに突き進む


マロン「何も考えてない感じだけど大丈夫かな?」


ロッサ「経験豊富な冒険者らしいから大丈夫だよ、多分ね、任せておこう!」


そんな話をしながら約3時間ほど歩いていると、遠くにトンネの村が見えてきて明らかにボロボロで荒らされていると感じる有様で見るに堪えない様子だった。


トンネの村に到着するとこの村の村長の所へおもむき、話を聞くと、何人かの人間が殺されてしまい家も壊され皆疲れ果てているということなのだ。


村長「お願いします。どうか、助けてください。報酬ならありますからどうか、」


グローリ「まあ、なんだぁ!とりあえず俺たちに任せておけって!な、ロッサ!!」


ロッサ「は、はぁ、やれるだけやってみます。」


ロッサは村の期待に答えられるか分からなかったが助けたいと思うのであった。


すると村長の家の外から悲鳴が聞こえてきた。


村人「うわぁぁぁぁぁ、またあのトロールがきたぞぉぉぉぉぉ」


村人「食われるぅぅぅぅ助けてぇぇぇぇぇぇ」


すぐさま外に出て状況を確認すると、ロッサ達が入ってきた入口の反対の入口からトロールが壁を壊してやって来ていた。幸い襲われている人はまだいなかったので、一目散にトロールの前えとロッサとグローリは立ち塞がった。


グローリ「こりゃあ、やりがいのある敵だなぁ!ちょっと苦戦しそうだぜぇ!」


予想より巨大な体格を持つトロールにグローリは笑みを浮かべながら額から汗が滴り落ちる。


グローリ「行くぜ!!うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」


大剣を引き抜き突撃するグローリと大きな拳で相対するトロールの拳がぶつかり合い金属が弾け合うような音が広場に広がっていた。何度か戦いあった末にグローリは仰け反り流石のAランク冒険者でも、トロールのパワーが大きかったためかパワー負けしてしまったらしい、それでもすぐさま体制を立て直しトロールと距離を取る。


グローリ「こいつ見た目によらずかなり強いぜ!しかもどデカい図体でかなり早い!」


トロールは余裕の笑みで言った。


トロール「そんなもんか人間!それじゃあ、この俺様には勝てないぞお!」


ロッサはそれを聞き今度は自分の番だとグローリの前へ出るとトロールにこう言い放った。


ロッサ「トロール!!お前は僕には勝てない!!これ以上お前の好きにはさせないぞ!!」


トロールとグローリの戦いを見て完全に見切った上でのロッサのセリフだった。


トロール「そんなひょろひょろな体で俺と戦おうってのか!笑わせるな!!」


そんなことを言っているトロールを無視してロッサは攻撃を仕掛ける。

まず土魔法と水魔法の掛け合いでトロールの足元の地面をドロドロに溶かし足を動けなくさせすかさず火の矢を魔法で作りトロールの右目を射った。


トロール「ぬわぁぁぁぁ、こ、小賢しい真似しやがってぇこれで終わりだと思うなぁ!!!」


ようやく抜け出した足場からものすごいスピードで走ってきて繰り出したのはグローリをも仰け反らせた巨大な拳が飛んできた。

すると、ロッサはなんと片手でそれを受け止めトロールの腹に正拳突きを食らわせるとトロールの腹に穴が空きそのままトロールは倒れ死んでしまった。


それを見ていた村の人々は歓喜に包まれていた。

ようやくトロールから襲われる地獄から抜け出せたのである。


グローリ「ま、まじか・・・すっげぇ強いじゃねぇか!」


グローリは驚いたがまたいつものようにロッサに近づき背中を叩きこう言った。


グローリ「いやぁ、驚いたステータスを見たがまさかここまで強いとはなぁ!!まいったまいった。俺より強いなお前!!」


グローリに感心されていると村の人々が集まってきて村長が近寄ってきたお礼の言葉と今夜は盛大な宴にしてくれると言う。

それではとロッサとグローリは宴に参加し楽しい一時を過した。

翌朝、村長に呼び出されたロッサ達はこんなことを告げられた。


村長「昨日はありがとうございました。これはせめてものお礼です村中でかきあつめたお金です。受け取ってくだされ」


差し出してきたのは袋いっぱいのお金だった。

しかし、ロッサとグローリは目を合わせロッサがお金はいらないと言った。そのお金で村の復興資金にしてくれと言い村を後にした。


グローリ「いやぁ、しかしあの爺さん泣いてたな」


ロッサ「報酬金はないけど人助け出来たからそれでいいよね」


初のクエストは一文無しのロッサにしては厳しい事だったが村の人達のことを考えたらそんなことは出来なかった。


マロン「ま、いいんじゃない?またクエスト受ければいいんだしひとまず初めてのクエストお疲れ様。」


そんなことをマロンと話しているとグローリはマロンと話しているのを見ていたらしく聞いてきた。



グローリ「もしかしてお前さん。動物と話せるのか?トロールとも話してた感じしてたし」


ロッサはグローリには話しても良いと思い自分が生き物と話せる事を伝えたするとグローリはすんなりと受け入れてくれた。


グローリ「そんなこったろうと思ったぜ!何があっても驚かねぇよ」


グローリはすぐさま理解してくれた何気に物わかりがいいのか何も考えてないのかは分からないが良い奴なのは確かだ。


グローリとだったらこの先の旅に居たら心強いのになぁと思っていたその時。グローリから思わぬ言葉が飛んできた。


グローリ「なぁ!これから旅を続けるんだろ?なら、この俺も連れて行ってくれねぇか?ぶっちゃけエルサドールの街で1番だと思ってたが俺よりも強いやつが現れたんだ。そんなやつの生き様がどんなものなのかこれから近くで見てみたくなっちまってよぉ。頼む!俺も連れてってくれ!!」


そんなお誘いにロッサは迷いもなく頷いた。

グローリは嬉しそうにロッサの肩を叩きながらお礼を言い初めての旅仲間が出来たと喜んでいた。


そしてエルサドールのギルドへ帰るとなんと、報酬金が用意されていた。

この報酬金は村からではなく街からの報酬金らしい。

あのトロールは街への影響が出るかもしれないという名目で街から大々的にクエストを出す予定だったらしい。

それならばとちょうど無一文だったロッサには都合がいいことなのでその報酬金1000GとAランクのクエストクリアでランクが3つ上がりDランクになった。


ロッサ「やったねこれで食料買えるよぉ」



マロン「ひもじい思いしなくてよくなるぅ」


グローリ「がっはっはっ!良かったな!それじゃあ、日もくれてきたとこだし宿屋に行くか」


宿屋に着いた一行は1晩10Gの宿に泊まり、初めてのクエストクリアで疲れたのかロッサはすぐさま眠りへと落ちていったのであった。




どうでしたか?

グローリが意外と良い奴でしたね

次はどんなに展開が君を待っているのか!!

乞うご期待!!

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