第36話 魔王の素質
魔王ゾールに呼ばれたロッサ達に何が!!
よかったら見てってね!
魔人の町グリエルに滞在することになったロッサ達は魔王に呼び出され、たった今魔王ゾールの目の前にいるのだった。
ゾール「さぁ、私からの提案なのだが……ロッサよ。お前魔王にならないか?」
皆「な、なんだってぇぇぇぇぇ」
マナ「ロッサが魔王になんてなるわけないでしょ!」
ゾール「まぁ、そう言うな。魔王と名乗れば何かと楽しいぞ!」
ロッサ「どういう事だ。」
ゾール「ふむ。例えばな自分の領地を開拓したり、国交を広げたり言うなれば自分の町も作れるのだ!そうすれば自分のやりたいことができるぞ!」
ロッサ「ふーーん。まあ、自分の町とか持つのは興味あるけど、今はいいかな。」
マナ「私とロッサのお家……」
グローリ「なーに妄想してんだ?顔がふやけてるぞ?」
マナ「う、うるさいわね!」
マナとグローリが何やら騒いでいるが気にせず魔王ゾールは続けた。
ゾール「まあ、ロッサ自身にその気がないのならそこまですすめはせぬがほかの魔王に狙われる可能性もあるのでなそれだけは覚えておけよ。」
ロッサ「何故僕が狙われなくちゃならないの?」
ゾール「そりゃそうだろ。魔王に匹敵する力を持った冒険者がいるんだ自分の脅威となる存在は消したいだろうに。」
そう言うと魔王ゾールは他の四人の魔王たちを教えてくれた。
ゾール「まず一人目。海に住んでいる魔王ノーティカ。海の都に住んでいて種族は魚人だな。かなり頑固なジジイで大きな槍を武器に戦う魔王だな。」
ロッサ「(へぇ、なんかポセイドンみたいなかんじだぁ。)」
ゾール「次に二人目。空の王者。魔王カイス。天使のような見た目というか天使族だ。空の上に住んでいて空中戦は凄いぞ。何気に私より強い。」
マナ「天使とかいるのね。私のような天使に適うかしら。」
ゾール「次に三人目。吸血鬼族の夜の帝王。魔王ロックハート。違う言い方をすればヴァンパイアだな。そこにいる娘と同じ種族だ。」
マナ「わ、私と同じ種族の魔王がいるなんてーーー」
マナは若干棒読みで叫んだ。
ゾール「四人目は私、魔王ゾール様だ!魔人の王だ。」
ロッサはそれは知っていると軽く流し最後の魔王を聞いた。
ゾール「さ、最後の魔王はな。四人の魔王の中でもダントツに強いぞ。」
一同は「ゴクリ」と息を飲みゾールの言葉を待った。
ゾール「名前はディア。悪魔族の魔王だ。魔族とは少し違う位置にいてな。かなり強くて私でも適わぬのだ。何やら召喚されてからこの世に留まりあまりの強さについて行く者が数多くいて大きな国家を築いたらしいぞ。性格は残虐性があってな他の魔王もあいつだけは嫌っている。一番凶暴なやつだ。」
ロッサ「魔王ディアか、僕よりも断然強いんだろーな。」
ゾール「多分な、しかし、ロッサ自身が進化すれば分からんぞ。」
ロッサ「進化ってなに?」
グローリ「俺も初めて聞いたぞ!」
マナ「進化ねぇ、うそくさいわね」
ゾール「本当だとも。戦闘経験を積みすぎると魔人でも人間でも行き詰まるだろう?すると、魔王の素質がある者はある時、光り輝き進化するのだ。」
魔王の素質というのがあることをロッサは知らなかったが自分にそんな素質があるのか疑問に思っていた。
ロッサ「僕にそんな素質あるわけないじゃないか。」
そう言うと魔王ゾールは自信満々に言った。
ゾール「いや、あるね。私がお前と戦った時。感じたあの波動は魔王の物だ。魔王の素質がなきゃあの波動は感じ取れん。」
ロッサ「うーん。波動と言われてもなぁ。自覚症状は無いかな。」
魔王ゾールは「ま、気長にみてみてくれ」と言いロッサ達を解放した。
マナ「ロッサが魔王の素質をねぇ。あんた魔王になる気?」
ロッサ「な、ならないよ!そりゃさっきも言ったけど町づくりとかは興味あるけどそれは魔王じゃなくてもできるでしょ?魔王になったら何かと面倒くさそうだし。」
アリッサ「私はロッサが魔王になったとしてもついて行くぞ!」
グローリ「あぁ!そうだな!俺たちは仲間だもんな!」
魔王の素質について考えるロッサは一旦魔王のことは置いといて、また旅にでる前にいくつかのクエストをこなそうと冒険者ギルドに向かっていた。
夕方までにこなせる簡単なクエストを受けたロッサはクエストに向かい片付けた。
その夜……
ロッサ「魔王か、魔王になったら今よりも強くなって守りたいものも守れるようになれるのかな。」
マロン「ロッサが魔王になっても僕達はずっと仲間だ。って言ってもいつ魔王に進化するかは分からないんでしょ?」
ロッサ「何かキッカケが必要なのかな。ま、いっか。寝よ」
今晩は珍しく考えすぎてマロンと話していたところいつもロッサのベットに潜り込んできたであろう時間にマナが来た。
マナ「あ、起きてたの?」
ロッサ「あ、うん……」
そう言うとマナは近づいて来て横に寝転んだ。
マナ「いいわよね!」
ロッサ「は、はい!」
マロン「こりゃ、尻に敷かれるなぁ」
一緒に朝まで眠るロッサとマナであったが、夢の中に神様らしき人影がでてきた。
神様「ロッサよ。魔王の素質は特別なものじゃ、しかし魔王の道のりは険しいぞ。覚悟を決めておくんじゃ。その時まで……」
そんな夢を見たロッサは神様の度々の忠告を胸に眠るのであった。
次回へ続く……
まさかのロッサに魔王の素質があるということが判明!
次は一体どうなるのでしょうか。
お楽しみに!




