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絶世の美女

(見知らぬ天井)


 お決まりの台詞を考えていると。


「起きましたでちゅかー? 朝でちゅよー」


 絶世の美女が赤ちゃん言葉で話しかけてきた。


 誰? そして何故赤ちゃん言葉? と聞こうと思い、口を開けるも。


「あう、うあー」


 ん? どういうことだ? 喉をやってしまったのか? と、考えていると……。


「お腹が空いたのでちゅかー? おっぱい飲みましょうねー」


 なんと軽々と俺を持ち上げたではないか!


 そして美女はおっぱいを俺に飲まそうとする……そう、40歳の俺にだ!

 俺は恥ずかしさのあまり手でガードしようとした。


(なんで俺の手はこんなにちっちゃいんだ?)


 俺の目に映った手は、まさに赤ちゃんの手だった。


(ちょっと待て! 俺は召喚されたんじゃないのか? これじゃまるで……)


 抵抗する力もなく、そのままおっぱいを飲まされた。

 お腹が空いていたのと赤ちゃんの身体のためなのか、そのまま気を失うように眠ってしまった。


 目が覚め、落ち着いて考えてみることにした。


 俺は確かに落下して異世界に来たはずだ。

 だが召喚ではなくて、これはどうやら転生したみたいだ。

 そして、あの絶世の美女は母親みたいだ。

 あんな美女が母親なんだから、この際、転生だろうがどうということはない。

 まだ喋れないが、聞き取れているから言語は通じているようだ。

 問題はこの身体だな。まだ赤ちゃんでは動くことすらできない。早く修行して冒険に出たいんだがな……。


 仕方がない。しばらくは母親に甘えることとしよう。

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