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地球決戦 ースペースマン5-  作者: 本山なお
25/33

決戦⑤

「つづけー!!」

 ガルムを先頭に装甲兵が宮殿内へ突入する。

 広いロビーを突っ切り、三隊に分かれる。

 一隊は<ガイア>のある地階へ。残りは司令部のある最上階を目指す。ボッケンとガルムを含む一隊は階段で。もう一隊はエレベーター待ち。

 屋上ヘリポートに着地した装甲兵も入口を破壊し階下へ。

 不意に装甲兵の動きが止まる。

「!」

 階段を駆け上がるボッケンは”殺気に似たもの”を察知する。

 装甲兵が発砲。

 仲間の装甲兵に命中。爆発する。

「コントロールが・・効かない」焦るガルム。

 ビームマシンガンがボッケンに狙いを定める。

 ガルムが叫ぶ。「避けてくれ!」発砲。

 ボッケンは避ける。装甲兵たちは同士討ちを始める。

「!」

 次に異変に気付いたのは上空で待機中の<フロンティア号>の明だった。

「ヨキ!俺をテレポートしてくれ!」

「あの戦いの中へ?無茶だよ」

 明はヘルメットを被りながら答える。

「違う。地下だ!ハイパーコンピューター<ガイア>の前だ!」

 明は遠隔操縦の装甲兵が<ガイア>に支配されたと判断した。

「それなら・・」ヨキは船の”対ESPシールド”を切り、「グッドラック」

 親指を立てる明の姿が消える。

「・・・おいらひとりぼっちじゃん」淋。


 テレポートした明は<ガイア>の目の前に。

 その部屋は真空だった。ヘルメットが無ければ死んでいた。

 ここにも対ESPシールドが張られていたはずだが、よく来れたなと明は疑問に思いつつ

「! こ、これは・・」

 100m近い巨大なハイパーコンピューター。それに何かが絡み付いている。

 植物のツタか根に見える。

 途端にセキュリティシステムが働き、レーザーが発射・・

 それより早く明は銃を抜きレーザーを次々と破壊する。

 そして銃を<ガイア>に向ける。


 ガルムが叫ぶ。

「や、やめろ~・・・あれ?」

 装甲兵のコントロールが元に戻った。

 ボッケンは階段を駆け上がりながらつぶやく。

「兄き、ありがとう」

 宮殿ではロボット兵とパラドックス兵の抵抗が続く。 

 しかし装甲兵の敵ではなかった。

 最上階。

 敵の攻撃は無い。ボッケンは一番乗りで司令部に突入する。

「!」

 司令部は静まりかえっていた。

 無人? いや男性一人と女性二人が倒れている。マッケンジー主席と朱雀とローザだ。

「デコラスは?」 

 ――デコラスの姿は無かった。 

 代わりにボッケンは何かを発見する。金属製のいかにもといった感じのスーツケース。 

 陸戦隊員が驚く。「時限爆弾!!」 

「処理班を!」 「あと3分!!」

「退避―!!」

 ボッケンは刀を捨て、爆弾をくわえて走り出す。 

 ガルムが叫ぶ。「もどれ!無茶だ!」

 驚く装甲兵たちを尻目に猛スピードで駆ける。

「(もっとだ!もっと速く!・・・)」

 屋上へ。救護班の啓作とすれ違う。

「!」啓作は一瞬で理解する。

「借りるぜ」陸戦隊からライフルを拝借。

 ボッケンはジャンプする。空中でくわえた爆弾を上へ飛ばす。

 それをライフルで狙う啓作。発砲。

 かすめて命中。爆弾をさらに上空へ飛ばす。

 さらに発砲。命中。

 啓作は腕時計型無線機に叫ぶ。

「ヨキ!あれをテレポートしろ!」 

「え?どどどこへ?」 

「できるだけ遠く!人のいない・・宇宙だ!」

「わあった!」

 消える爆弾。

 宇宙。半分になった<真王星>が再起動する。 

 ドクタージェラード復活。

「まだいけるぞ。背後からインパルスを・・」

 その近くに出現する爆弾。

「!」

 大爆発。

 地球からもその光景は見えた。

「すご・・」 

 ボッケンは啓作とハイタッチ。ガルム(の装甲兵)がボッケンに刀を渡す。


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