『幻影としての、過去と未来』・・・『詩の群れ』から
『幻影としての、過去と未来』・・・『詩の群れ』から
㈠
お前の見るのは、俺の幻影。未来も過去も、虚実の幻影。
お前が知るのは、光の印影。ただで証明、させてくれよと。
また幼子の、無邪気な遊びで、感性は発達、だろうだろうだ。
㈡
お前の見るのは、俺の幻影。丁寧迅速に、当ててみろよと、言葉を叫ぶ。
光が知るのは、闇の存在。光は滅亡しないだろ?
なぜだろう、こんなにも、光が溢れているのに、道が暗いのは。
㈢
お前の見るのは、俺の幻影。しかしそれは、夜の話さ。
光の溢れた日中に、お前の見るのは、俺の正体、だろうだろうだ。
え?
㈣
本質的に、俺はいつでも、美学を求めて、逃れられない。