2.
この世界で分かったことだが、力とは正義だ。魔物に襲われてようと撃退し、更に強いものを倒せばレベルアップもするし強くなれる。
何故いきなりこんなことを言ったかと言うと...。
「た、助けてええええええええ!!!!!!」
魔物と対峙してるからだ。
え!?なんで!?スライムって最弱って話だったんじゃないの!?!?なんも修練しなくても石ころ投げれば勝てるって言ってたじゃん!嘘つき!
スライムが追いかけてくる状況で息を切らしながら走る。
途中で落ちている石を拾い隙を見てスライムへと投げつける。
一応弱まってる気がするけどまだまだ時間がかかりそうだ。
小一時間走りながら石を投げつけているとスライムから光の粒子が出て姿がなくなった。
力が湧き上がるような感覚がする。
そこで俺はすかさずステータスを確認する。
「ステータスオープン。」
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マルス•シューノルド
•Lv.2
•HP:12
•魔力:8
•力:10
•防御力:12
•俊敏:15
スキル
•万能技
•解析
•鑑定眼
•アイテムボックス
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なるほど。やっぱりレベルが上がったから妙な感覚を感じたんだな。
ここでスキルを確認してみる。
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•万能技
あらゆる武具を最高練度で扱うことが出来る。ただし、扱ったことのある武具でしかスキルは適応されない。
•解析
物を深く知ることが出来る。用途等詳しく調べることが出来る。
•鑑定眼
モンスターなど生き物に対し深く知ることが出来る。
•アイテムボックス
異空間に物を収納することが出来る。容量は未知数。どんな大きさで質量のものでも収納することが出来る。便利。
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ギフトがあるのは嬉しい。生きやすくなるから。
...ただ。
「強すぎないか!?このスキル達!?!?」
相手の分析が出来て、なおかつ武器も最高練度で扱うことが出来るなら強すぎだよ!?
まあ、よくある小説とかのチートに比べたらそこまで強くないけどさ...。
それでも強い。強すぎてヌルゲーになるのは俺としても好ましくないし、何よりもこの世界で必死に鍛錬を積んでいる者たちに申し訳ないしな。
これから修練を積んで、努力で成り上がっていけばいい。チートもらって調子に乗るのなんて嫌だ。
まだまだ弱いけどこれから強くなっていけばいい。
そう思い、スライムを探し出し夜まで必死に石を投げつけて経験値を貯めた。
要領を覚えたのか、徐々に倒すのが早くなっていく。それが楽しくて堪らない。
どんどん倒していき、今日の夜にはレベルが4まで上がっていた。
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マルス•シューノルド
•Lv.4
•HP:24
•魔力:15
•力:20
•防御力:23
•俊敏:30
スキル
•万能技
•解析
•鑑定眼
•アイテムボックス
•投石
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