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初めて書くなろう系です。
誤字脱字等あると思いますが、優しく見守って頂けると幸いです。
目が覚めると見たことのない天井で、知らない部屋にいた。まるで映画の中で出てくるような豪華な一室で、ここがどこであるか分からずに驚く。
確か会社で親友と二人で仮眠を取っていたはずなんだけどなぁ。なんでこんな立派な部屋で寝ているんだろうか...。
寝起きの体は気怠く、まだ覚めない眠気を振り払うように目を擦る。
「...なんでこんなに手が小さいんだ?」
色んなことが理解出来ず顔をペタペタと触ると、中年男性ではない肌の質感だった。
起き上がってみると体が小さくなっていた。全然理解出来ないけど、これってもしかして...。
「俺、異世界に転生しちゃった...?」
やばい!きたこれ!今流行りの異世界に来ちゃった的なやつだ!
よく親友と異世界系の小説とか漫画とか読んで、色々と語り合ってたな。まさか自分が転生するとは思ってもいなかったけど...。
色んなことに想いを馳せてウキウキしていると、人が部屋に入ってくる。
「...!?坊っちゃま!?起きられたのですか!?」
メイドらしき人が俺のことをみて驚いた顔をする。
「旦那様!奥様!坊っちゃまが起きられました!」
部屋に入ると同時に驚いた声をあげたと思ったら、慌ただしく部屋を出ていく。旦那様と奥様って言ってたから多分俺の親に当たる人を呼びにいったんだろうな。
「マルス!?マルス起きたのね!?!?本当によかった...。」
「マルス...。起きたのか。あんなことがあったから心配だったぞ。」
部屋に入ってくるなり、母親らしき人に抱きしめられる。ふわりと甘い香りが鼻をくすぐる。
マルス。それが今の俺の名前なのか。
「おはよう。お母様、お父様。僕に一体何があったの?」
「アナタは木から落ちてずっと意識がなかったのよ。でも本当によかった。」
「やんちゃな子だとは思っていたが、木から落ちるとは思わなくてビックリだったぞ。だが、目が覚めてよかったぞ。」
マルスくん。やんちゃな子だったんだね。分かるよ。小さい時は高いところに登りたくなるよな。分かる分かる。
「マルスも起きたことですし、今日のご飯は豪勢なものにしましょ!ずっと寝てたからマルスもお腹すいたでしょ?」
「うん!僕すごいお腹すいた!いっぱい食べるよ!」
「ハッハッハッ!男だからたくさん食べて大きくならないとな!俺の身長を抜かすくらいでいてくれないとな!」
いや、みた限り父さんの身長190オーバーだし。その身長超えたら巨人になっちゃうよ。
それにしても、年相応の反応だとか言葉遣いとかしないといけないの大変だな。中身はおっさんだから結構堪えるぞ。これ。
まあ起きたことだし色んなこと情報収集しないとな。こっちの情報何も知らないし。
せっかくした異世界転生なんだ。全力で楽しもう。