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友達

作者: ゆいゆい

ある、どこにでもいる女の子話。


※これは私が小学低学年の時に書いたものです

  「いってきまーす」


  つばきはお父さんと妹に声をかけ、元気よく玄関を


飛び出した。だって今日は小学校入学式たから。


 おばあちゃんに買ってもらった赤いランドセルを背


負って、小学校を目指して一直線に走った。学校へは


10分程で着いたが、いざ校舎に入ろうとすると少し緊


張してきた。すると、お母さんがあとから歩いてき


て、

 

「どうしたの?入ろう?」

 

と言ったので、つばきはお母さんの後にくっつきなが


ら入って行った。校舎に入ると、幼稚園の時の友達が


いたので、緊張はいつの間にか消えていた。それから


しばらくたって式が終わり、つばきはお母さんに幼稚


園の友達の実咲ちゃんちゃん達と遊んでもよいか尋ね


た。


  「うん。少しならいいよ」


 と、お母さんは答えた。しかし、つばきは最後まで


聞かずに友達と校舎の遊具がある方に走って行ってし


まった。それから20分ほどたったとき、つばきのお母


さんが、

 

「つばきもう帰るよ」

 

と、大きな声で言ったので、つばきはもう少し遊びた


かったなと思いつつ、

 

「わかった」


 と言って、家へ向かった。

 

「明日から小学生だね」

 

「うん!楽しみ」

 

という会話をしているうちに家に着いた。

 

つばきは玄関からリビングに急いでいき、仕事で入学


式に来られなかったお父さんに、


「ただいまー。お父さん!今日ね、入学式終わってか


ら幼稚園の時の友達と遊んだんだよ!」

 

とか、


「たくさん教科書貰ったんだよ!!」


 それから、


「早く明日にならないかな?」

 

と、ずーっと話していました。話が終わり、つばきは2


階の子供部屋へ行きドアをおもいきり開けると部屋で


ゲームをしていた妹のさくらが


「お姉ちゃんどうしたの?」


 と驚いた顔をしてこっちを見た。つばきはまたお父


さんに話をしたのと同じことを話した。すると、妹が


「いいなお姉ちゃん、私も早く学校行きたいな」


 と言ったので、つばきは


「さくらも来年は小学生でしょ!」

 

といった。つばきの妹は今、5歳で幼稚園の年長さ


ん。だから、来年は小学生1年生にあがるのです。

 

つばきは言った。


「来年になったら一緒に学校いこうね」


 その日の夜はなかなか眠れなかった。


「あぁ、早く朝にならないかな」


 お父さんとお母さんには


「今日の夜早く寝ればその分早く明日が来るよ」

 

そう言われたものの、やっぱりつばきは


「嬉しくて眠れないよ」


 今は夜の11時。


幼稚園の時はもうとっくに寝ている時間。流石に


うとうとしてきた。それから約5分後


 つばきはもうぐっすり。

~~~~~

 次の日、つばきは朝6時半に起こされた。しかし、つ


ばきは起きずにうぅ。まだ眠い。もっと寝てたいなと


思っているとらお母さんが


「今日学校お休みになっちゃうよ。」


 と言ったので、つばきはその言葉に布団から飛び起


きた。それから1階へおり、お父さんとお母さんに


「おはようごじゃいますぅ」


 と、少し寝不足の目を擦りながら言った。


「顔と手を洗っておいで」


 と、お母さんが言ったのでつばきは言われた通りに


顔と手を洗ってを洗ってきた。朝ごはんの目玉焼きと


味噌汁、ご飯を食べて、また2階へ戻った。ランドセル


を背負って部屋を出ようとすると、


「お姉ちゃん行ってらっしゃい」


 と聞こえたので振り向くと妹が手を振っていた。


「行ってきます」


 とだけ言ってつばきも手を振り返した。それからつ


ばきはさっきよりも目を大きく開いて、


「いってきまーす」


 と昨日のように、いや昨日よりももっと大きな声で


家を出た。昨日はお母さんと歩いた道を今日は1人で走


って学校に向かった。学校に着いてすぐ昇降口でも、


上履きを履いて1年1組の教室に入ると、もう既に半分


くらいの人がいた。つばきは、周りの人のように幼稚


園の時の友達と話をしようと辺りを見渡したけれど誰


もいない。廊下に貼ってはるクラスの名簿を見ると、


知っている人の名前が見当たらなかった。2組と3組を


見てみると、そこには幼稚園の友達の実咲ちゃん達の


名前があった。その時初めてつばきは、幼稚園の時の


友達が同じクラスに居ないことに気がついた。誰かと


友達になりたいな、そう思っていてもなかなか自分か


ら話しかける勇気が出ない。自分の席に戻り、朝の準


備をしてそのまま1時間目が始まった。時間割的には、


国語ですが、最初ということもあり、まずは自己紹介


から。出席番号順にやっていって、つばきの番がやっ


てきた。


「吉田つばきです。よろしくお願いします」


 それから、5時間目が終わって帰りの会をして、つば


きは、一人で帰った。帰るとお母さんに、


「おかえり。学校はどうだった?楽しかった?」


 と聞かれたので、


「うん。だけどまだ友達が居なくて・・・・

 友達できるかな、、?」


 と、少し不安気に答えた。しかしお母さんに、


「大丈夫。絶対に友達と遊べるから」


 と言われたので、少し気持ちが楽になって嬉しくな


った。そして、明日は自分から誰かに話しかけるぞと


思いその日は早く寝た。

 ~~~~~

 次の日、つばきはまた走って学校に行った。しか


し、教室に入るとやっぱり自分から話しかける勇気は


なくなってしまう。少し凹みならがらも2時間目が終わ


って大休憩になると直ぐに


「つばきちゃんだよね?一緒に遊ばない?」

 

と、誰かが、声をかけてくれた。顔をあげるとつばき


の前の席の希ちゃんだった。


「のぞみちゃん?うん!一緒に遊ぶ!」

 

聞くと、希ちゃんもつばきと同じように同じ幼稚園の


子達とは別々になってしまったらしく、友達を探して


いるところだったらしい。2人で外に出た。つばきはと


ても嬉しくて、昨日お母さんの言ったことは本当にな


ったんだよ!と今すぐ伝えたいと思った。


「希ちゃん!何して遊ぶ?」

 

鉄棒、滑り台、ブランコに砂山。学校には沢山の遊具


があった。


「うーん、あ!ブランコは?」


「いいね、私、ブランコ好きなの」

 

2人でブランコのある所まで走っていった。


「競走しようね、どっちが上に行くの早いか」


「負けないよ!」


「私だって」

 

と、いう会話をしながらずっと遊んだ。やがて、チャ


イムが鳴るとまた2人で教室に戻り、帰る時も途中まで


2人で帰った。


 つばきは家に着くなり、ただいまも言わずに


「ねぇねぇ、お母さん。今日希ちゃんがね、話しかけ


てくれてね、それからね、一緒に遊んだの」


 と話した。お母さんは一つ一つ頷きながら


「良かったね」

 

と言ってくれた。


 次の日も、また次の日も、そのまた次の日もつばき


と希は毎日ずっと一緒だった。ときに喧嘩をすること


があってもすぐに仲直りした。それからもつばきが希


の家に行ったり逆に希がつばきの家に来ることもあっ


た。


やがて1年がすぎつばき達は2年生になり、妹も入学し


てきて約束通り毎日一緒に登下校した。2年生になった


つばきと希は友達ではなくて親友になっていた。初め


はつばきちゃん、希ちゃんと呼んでいたのも今ではつ


ばき、希、と呼び捨てで呼び合う仲になっていた。


つばきの妹も友達を見つけ、まるでつばきと希のよう


に毎日仲良く遊んでいた。そうしてまた1年がすぎてい


った。


いよいよつばき達は3年生になるので、クラス替え


がある。

 

春休みの日、「同じクラスになりたいね」と


 話していたけれど、残念ながらつばきは2組、希は3


組になり、バラバラになってしまった。しかし、2人は


「クラスが離れたって親友だからね」


「当たり前でしょ」


 と言った。3年生になってすぐ2人ともそれぞれクラ


スの中で新しい友達を見つけていた。


「これからもずっと一緒だよ」

 ~~~~~

 それから2年たち、4年生も終わり5年生になった。


 またここでもクラス替え。2人ともそれぞれ友達を見


つけたと言っても、やはりつばきと希達のようにまで


仲がいいというわけではなかった。一方希も希でつば


きと同じように、仲のいい友達はなかなか作れないな


ぁと思っていた。どっちかが転校してしまったという


ことではないのですが、やはりクラスがバラバラだと


二人で一緒に話す機会は減ってしまう。


 いよいよ始業式の日。2人はドキドキ、ワクワクして


いた。名簿を見ると・・・なんとつばきは2組、希も2


組で一緒だった。2人は顔を見合わせて喜んだ。

読んでいただきありがとうございます!!

いかがでしたでしょうか?

え、何つまんなと思った方もいるかと思います。

しかし、何度も言わせてくだい、これは私の小学低学年の時の作品です。笑笑


なにか、アドバイス等などある方はぜひ参考にさせてください!!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 小学校低学年の時の作品ということを考えれば、良く書けている文章と思います。 私が同じ年頃で、同じような文章は書けなかったと思います。 [気になる点] 気になる点とすると、違うような気もしま…
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