寝る
「2人の子宮再生の準備ができるまでまだ少しかかる。もう少し待っていてくれ」
マリーは研究室でいろいろと準備をするらしい。
「了解した。体を満喫するとするか、プロメ、あとでゲーセンいこうぜ」
プロメは暖かい飲み物の入ったカップを両手で持ちながらコクリと頷いた。
「このメンバーは昔からの知り合いなのか?」
「この3人はな、私の患者だったんだ」
「患者って、病気だったのか?」
「そうだ。小児がんってやつだな」
「がんってトラン人もなるのか・・・」
「そりゃそうだ。がん細胞ってのはな、常に体のどこかで生まれてる。誰でもな」
「誰でもなのか?」
「通常だと体はそれに勝てるんだが、生まれた時からDNAのスイッチが間違ってしまってるんだな、勝てないんだ」
「免疫力とかか?」
「誰しもが、がん細胞と常に闘ってるが、誰でもいつでも勝てるわけじゃないってことだ」
「そこでDNAの書き換えか」
「DNA治療でみんな完治して退院したんだが、みんな大人になってからもよく遊びに来てくれてな、雑談に花が咲いた」
「仲良しって事か」
「まあ、定期健康診断も私がしていたしな」
「定期健康診断ってこの星にもあるのかよ」
「地球と変わらんと言ってるだろうが」
「昼と夜が無いこと以外、本当に同じだぜ」
「違う所もたくさんある。探せばな」
「それで、いつごろ2人は眠るんだ?」
「しばらく研究室にこもるからな、2人はゲームセンターでも日光浴でも、好きにしててくれ」
「了解だ!」
「準備が出来たら呼ぶからな。寝る部屋も用意するからテルルに案内してもらってくれ」
「何から何まで、ありがとうございます」
「気にするな、楽しんでる」
それからしばらくの間は、俺とテルルと少佐とプロメの4人で過ごした。
スポーツしたりゲームしたり買い物したり、2人も取り戻した肉体を楽しんでいるようだった。
少佐は元気いっぱいで声が大きく、プロメはおとなしいという対照的な双子だが、スポーツやゲームをすると、2人はほとんど互角だった。そして2人は俺とテルルよりも、すごく強かった。
双子対俺とテルルのダブルスでスポーツの試合をすると、必ず双子が勝った。
少佐とプロメは軍属だということだった。
プロメはミサイルや防衛衛星を作る人だって話を前に聞いた。忘れていた。
その為、暴力性の排除や生殖行動に付随する強い感情ってやつの排除は受けていなかった。
肉体強化を強めに受けていて、それは消さないということだった。スポーツで2人に勝てなかったのはこの為だ。
マリーが言うには、2人はテルルよりも改変が少ないから、少しだけ早く起きるだろうということだった。
そんな中で、テルルの初潮が来た。
テルルがマリーに状態を見てもらうと、機能は完璧だということだった。
そして2人の寝る準備が出来た。
「寝る!」
「おやすみなさい」
2人が眠りについた。
2人が長い眠りについてしまうと、俺はテルルと子作りをした。
テルルとの子作りは素敵な時間だったが、テルルはマリーほど積極的ではなかった。マリーがすごすぎるのだ。
テルルはマリーと研究室にこもる時間が多くなった。俺の子種を突っつきまわして遊んでいるのかもしれない。
「DNAの改変はな、2例成功すればほとんど完成だ、わたしぐらいになるとな。地球人と子供を作る子宮は完成ってことだ」
マリーのお腹は少し大きくなっていた。




