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9話シャリル=バンドレア

「それでエリーナ、お前は負けたようだがその子は強かったのかい?」


「いや!これは........」


エリーナは何かを言おうとして言葉に詰まる。


そして唾を飲み込み再び口を開いた。


「あの子は魔力操作に長けており、発動後の魔法の軌道も操作出来ていました。その上状況判断も早かったです」


「ほう、発動後の魔法をか。おいそこの子よ。魔法は誰に習った?」


「.......特に誰にも。本を見て自分で練習しました」


ミシェルさんに魔力感知のコツは聞いたが言う必要もないだろう。


「自己流か。よし、我が愛弟子に勝った褒美として私が魔法を教えてやろう!次の街へ行くまでの3日間だけだがな。どうだ?」


ん?どうしてそうなった?


力を認められた?


魔法を教えてくれるのか?


確かにエリーナの師匠となればかなりの魔術師であるんだろう。


しかし無償でそんなことをするか?

最終日にそれでは授業料を頂くぞ、なんて言って高額を請求されるとかあるんじゃないか。


いや考えすぎか。本当に褒美として教えてくれると言っているだけかもしれない。


わからねぇー!!!


いかんな、俺の疑ぐり性が出てしまっている。


「心配せんでも金などとらん。純粋にお前に魔法を教えたくなっただけだ」


俺の迷いは一瞬で払拭された。


あれだけ迷っていたのが恥ずかしい。


「是非お願いします」


こうして俺は3日間だけシャリルの弟子となった。





「まずはお前のステータスを見せてくれ」


俺はシャリルにギルドカードを渡す。


俺も随分とレベルが上がり、ステータスも最初に比べればかなり高くなった。


「魔力B+!?」


「えっっっび、B+ですか!?」


ちなみに俺のギルドカードはこうだ。




アリル=ライオット

レベル45

Eランク3021位

貢献ポイント(1520)

体力C+ 筋力D+ 防御力D 俊敏性D+ 魔力B+




「アリル、お前一体何者だ?」


「えっ?」


その後シャリルに聞いた話はこうだ。


レベルが高いからといって魔力が高いわけではない。またレベルが低く魔力が高いということもまずないらしい。


つまり高レベルである者が高魔力を有しているわけではないが、高魔力を有している者は高レベルであるということ。


それは魔力が魔力の行使に依存しているからと考えられているらしい。


つまり魔力はレベルではなく、魔力を使った回数や大きさにより上昇するのだ。


そのためレベルが高くても魔法を使っていなければ魔力は少ないし、逆に魔力が高いということはそれまでに経験をかなり必要とするので必然的にレベルが上がるということらしい。


さて、そこで俺が問題になるわけだ。


大体魔力Bの者のレベルが150前後程度であるらしい。


ランクでいうとA以上。


俺はそれを超えるB+であるにも関わらずレベルもランクもかなり低い。


それでこの二人はここまで驚いていたわけだ。


「私でも魔力Bであるのに一体何をしたらこんなことになるんだ」


どこか落ち込んでいるように見えるシャリルであった。

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