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1分で読める短編シリーズ

茶髪と黒髪

作者: 優木貴宏

きっかけはなんだったか覚えていない。


単純にまわりもしてるからと校則違反とわかっていながら髪を茶色に染めた。


友達もよく似合っていると言ってくれた。


しかし、クラスメイトの一人だけは私の茶髪になんにも反応を示してくれなかった。


仲のいいやつというわけではないので気にする必要もないはずなのだが、せっかく染めた髪の毛に対して無反応と言うのがムカついた。


「せっかく染めたんだから何か感想が欲しいな」


と内心いらっとしながらも優しく訪ねると


「はっきり言ってどうかと思うよ。黒髪がよく似合っていたのに茶髪にしたのはもったいないよ。僕個人の感想だけどね」


と否定の言葉を告げられた。


そこまで言われて悔しかった私はせっかく染めた茶髪を次の日には黒に戻した。


それを見た彼は


「やっぱり黒髪の方がよく似合ってる、可愛いよ、僕個人の感想だけどね」


とまっすぐな瞳をしながら私に言った。


きっとそのまっすぐな瞳に惹かれたのだろう。


それから私は二度と髪を染めることなく、彼と共に学校生活をおくったのだった。

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