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日常の終わり2

気がついて立ち上がると、だだっ広い草原と奥の方に1両の戦車があった。

少しの間呆然と立っていた。


ーーそうだ!またドアを開ければ元に

そう思い後ろを振り返るが、そこにはもうドアはなくただ広い原っぱと錆びて朽ち果てた戦車などがあった。


ポケットに手を入れるが、スマホどころか財布すら無かった。

ーーここはどこなんだ・・・しかもさっき買った、ティーガーのプラモデルもない・・・


そこに二、三分だっただろうか、少し考えたがこの状況を打破することは無理だと考え、取り敢えず目の前にあった未だに健在な、戦車のところに行くことにした。

近寄ってみるとまるで未塗装のプラモデルような色をしていて、完成してまもないような新品のティーガー戦車だった。


ーー周りは戦車が朽ち果てているのに、なんでこいつだけ無事なんだろうか。

そう考えていると、少し離れたところからだろうか

「ドォォォーン」

と、何かが爆発する音が聞こえた。

ーーなにか嫌な予感がするな、もしこいつが本物なら多少はもつはず。取り敢えず中に入らせてもらうか。


中には誰もおらずこの戦車には有り得ない自動装填システムと操縦席と車長席があった。

「なんだこれ、本当にティーガーなのか?こんな構造してないし、ましてや自動装填システムとか無いはずなんだが。」

そう思いながら車長席に座ると地響きがだんだん大きくなり爆音と銃声が聞こえるようになってきた。


ーなんか近いな・・・ちょっと様子を見てみるか。

キューポラから少し頭を出して外の様子を見てみると、得体の知れないと言うか、ドラゴンのようなものと戦車がニ両ほどと人が何人かいた。

ーー何だありゃ。早く助けなきゃ

そんな事を考えてる間にも瞬く間に戦車や人がドラゴンのようなものにやられて行った。

「何とかしなきゃだが、こいつどうすれば動くんだ。」

色々とボタンがあり押してみると砲塔が勝手に動きドラゴンのようなものに目掛け、弾を御見舞してやった。


「ズダァーン!」


音とともに砲身の先から弾がドラゴンのような奴にまっすぐ飛んでいき胸のあたりを貫いた。

「さすがドイツの8.8(アハトアハト)砲すごい威力だぜ。」

するとドラゴンのようなものが地面に落ちるような音がした。

キューポラから恐る恐る外を見ると兵士が1人しかいなかった。戦車が燃え、人が倒れ最後の兵士ももう倒れそうだった。


ーー助けなきゃ!

そう思ったのと同時にキューポラから出て、その兵士のところへまっしぐらに走っていった。

倒れそうになったところを受け止め。

「大丈夫か!」

と言うと

「水をくれないか」

と囁くように言った。

そして、死んでしまった兵士の水筒を借り、持って行った。

「ゆっくり飲め。」

そう言って、栓を開け水筒を渡した

ゴクゴクと音を鳴らしながら飲み、中が空っぽになるとそのまま気を失ってしまった。

その兵士はよく見ると女性らしく髪が長くうっすら銀色をしていた。このままにはして置けないと思い引きずりながら戦車の操縦席に座らせた。そしてそのまま自分も疲れきったのか、車長席に座るとそのまま寝てしまった。

作者のかるびぃんです。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

生き残った銀髪の彼女は誰なのか!

次回をお楽しみに。

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