燃料という壁
キューポラから体を乗り出し外を見渡す。
ーーここが戦場じゃなければいい所なのに・・・
キューポラの中に入り少し大きな声でエーデルに話しかける。通信機が今はないため仕方がない。
「エーデルさん!港までの距離は?」
「ザッと50kmってところだな。」
ーー50km・・・ティーガーの悪路での最大走行距離は悪路で60km。今まで走ったのをたすと約70km燃料が持つとは思えない。どこかで補給しなきゃ。
「エーデルさん、行く途中に燃料を補給できるところってありますか?」
「どうだろうな。部隊が生きていれば補給できるかもな。まぁ生きていても部隊分もしくはもう無くなっている可能性もあるな。でも、なんでそんなこと聞くんだ?こいつそんなに燃費悪いのか?」
「えぇ、悪路で最大60km、整地で100km通ってきた道を悪路と考えるとザッと計算しても燃料が足りない・・・」
「・・・この車両を捨てるのは勿体ないしな、燃料満タンだったから平気だと思ったが。そんなに燃費悪いのか・・・これは本国に持って帰ったら改造して燃費良くしなきゃな。」
「その前に生きて帰れたらいいですけどね。
弾薬も大量にあるってわけじゃありませんし。」
「取り敢えずこいつが走れるところまで行こう。途中に基地があっても生きているか分からん。無駄な燃料使うくらいなら港まで一直線に走った方がいいだろう。」
「そうですね。それじゃぁ僕はまた周りを警戒してますね。」
「頼んだぞ。あとこれ食べときな、残り少ない食料だから大事にするんだぞ。」
「ありがとうございます。」
受け取った後キューポラから上半身をだし、周りを警戒する。
受け取った食料を確認すると
携帯食料、カロリーメ〇トのようなのが3本
ーーこれ、あまり美味しくないんだよね。まぁ好き嫌い言ってる場合じゃないから仕方ないな。食べれるだけ感謝しよう。
そう思いながら携帯食料の1本を手に取り包装を
剥がす。あとの2本をポケットにしまって携帯食料を食べ始める。
ーーあぁ米が食べたい。
数時間後
ーー暇だ。なぜか知らないがワイバーンが1匹もいない、しかも珍しく壊れた戦車も死体も何も無い。まぁそんな光景ばかりな訳はないよな流石に。
・・・・・・・・・
何も無いままこの日は日没を迎えた。
「あそこで休もう。」
「分かりました。」
だだっ広い平原と森の間だろうか。
森の方に戦車を隠し、平原の方に火を起こした。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
作者のかるびぃんです。
何も無かった1日!だが、燃料という問題が発覚する!神威達の運命はいかに!
次回をお楽しみに




