日常の終わり
僕は高校2年生16歳、名前は東雲 神威
部活は剣道部に所属していたが、いじめにあい中退してしまった。ゲームでは、銃や戦車など戦争系が得意でそういうのをやっている時だけ、皆に威張ることが出来た。
そんな自分の周りにはいつも、自分と同じ様な人が集まった。
現代兵器系が好きなやつ、戦国時代が好きなやつ。
自分は第二次世界大戦の兵器が好きないわば、ミリヲタというものだ。
まぁ自分はそんなつもりはないが、みんなで色々と話しているからそう言われるのも仕方が無い。
みんなと言っても自分を含め4人ほどだ。
いつも、同じようなのは集まるが大体の人は引いていく、そんなリアルでは全く青春も恋愛も縁のない自分にこんなことが起きるとは、あの時想像もしていなかった。
それは、夏休みに入る少し前の話だ。
いつも通りみんなとミリタリーについて話していた。
そこでひとりが言った、
「もし、過去に行けたらどの時代に行きたい?」
「そんなの自分の好きな時代に決まってるだろ?まぁ俺は今の時代がいいんだがな。」
「僕は、第二次世界大戦を見には行きたいかな後世に伝えたいし、実際に見れた方が説得力もある。」
「でも、やっぱ危険だろうな。どの時代であれ。」
「そりゃぁまぁその時代事に色々とあるしね。でも、見てみたいって気持ちはあるよね。」
「まぁな」
そんな話をこの日はしていた・・・
そんな日が続いていたら良かったであろう。
学校が終わり皆帰る支度をしていた、いつもなら皆と帰るのだがみんな色々と用事があるらしく珍しく一人で帰った。
帰る途中だった、いつもの帰り道のはずなのになにか違和感があった。だが、別にこれといって怪しいと思うことはなく、いつも通り電車に乗り家に帰った。
家に帰るやいなや椅子に腰掛けパソコンを開き、ゲームを立ち上げた。そして、一時間ほどしたくらいで負けが続き飽き始め、プラモデルを作ることにした。
だが、プラモデルは昨日完成してしまっていた。
そこで服をいつものように迷彩色一色に着替え、現金を持ちプラモデルを買いに行った。
その途中、知らぬ間に出来たのか模型屋が建っていた。それもトタン屋根で、看板はサビだらけここだけ昭和に戻ったのかと思うような。外見だった。
ーーこんな所に模型屋あったっけな?まぁ前回のプラモデル制作に三ヶ月近くかかったし、面白そうだから入ってみるか。
カランカラン
ドアの上についたベルがなった。
「いらっしゃい」
と、お婆さんの声が聞こえた。
中は見かけによらず綺麗で、プラモデルの数もいつも行っている電気屋に置いてあるプラモデルの数とは比較にならないほど置いてある。
「色々と置いてあるな、もう生産されてない古いプラモデルまである。ここはこれからも通うことになりそうだな。」
そう思っていると、自分が好きな
ティーガーというドイツ軍の戦車のプラモデルがあった。
「うお、こんな所にあった。しかもホコリがだいぶあるな。どれだけここに置いてあるんだ。まぁこれにするか。」
プラモデルを決め、レジに向かうと80近いお婆さんが座布団の上に正座で座っていた。
「これください。」
「ほう、これを選ぶとはあんたも物好きだね〜」
「?」
「いやいや、これも古いキットだしね?上の方でホコリ被ってずっと売れ残ってたんだよ。だからこいつあんたに500円で譲るよ」
「ホントですか!?やった」
そう言って財布から五百円玉を取り出しプラモデルを買った。
そしてドアを押して外に出ようとした時
「あんたそれ大事にしてね。改造してもいいけど捨てたりとかしないでね。」
「はい!大切にしますね!」
そう言ってドアを開けた。
カランカラン
その途端前が真っ暗になり気を失った。
作者のかるびぃんです。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
扉を開けた後何が起こるのか、次回を楽しみにしていて下さい。